北朝鮮、核兵器放棄の合意を反古に

2005年09月23日 11時40分
 【大紀元日本9月23日】北京で開催した北朝鮮の核問題を巡る六カ国協議は19日、共同声明を通し、北朝鮮側はすべての核兵器と核計画を放棄することを確約し、米国側は北朝鮮との関係正常化を承諾した。協議に参加した国々と国際社会は一様に賞賛した。しかし、その後一日も待たずして、北朝鮮は後悔し、完全に核兵器計画を放棄することの前提として、米国に先に軽水炉を提供することを求めた。六カ国協議の成果は瞬く間に反古にされた。

 米国の譲歩で 合意に助力した

 六カ国協議が再開した7日目、各国の代表は全員一致で共同声明に同意した。声明によると、会議に出席する各国は、北朝鮮を含め、各方面の共通の目標が朝鮮半島を非核地帯にすることであると再度確認したという。北朝鮮はその核兵器計画を放棄する以外、再度、核不拡散条約に参加し、国際査察を受け入れるように力を注ぐべきとした。

 今回の合意は、米国が大きく譲歩したためである。米国は声明で、米国が朝鮮半島でいかなる核兵器を配置していなく、核兵器あるいは通常兵器を使って北朝鮮を襲撃することもないと確認している。米国と日本は、北朝鮮と関係を正常化することを承諾した。北朝鮮は他の国家から経済援助を獲得し、そして韓国から大量のエネルギーを獲得できるという。

 北朝鮮は核放棄の後 軽水炉を得た

 共同声明では、各国はいずれも北朝鮮が平和に原子力を利用する権利を尊重し、しかも「適切な時」に、北朝鮮に発電用の軽水式原子炉の提供を検討すると明言している。

 米国の首席交渉代表のヒル氏は、その「適切な時」は北朝鮮が核兵器を廃絶し、再び核不拡散条約に参加する時だと釈明している。ヒル氏は、この奨励措置が北朝鮮に合意を守らせると望んでいるようだ。

 米国はもともと断固として北朝鮮がいかなる核技術を持つことにも反対し、信用のおけない金正日政権がひそかに核兵器を引き続き開発することを心配するからである。現在、米国は膠着した局面を突破するためこのように譲歩し、援助と善意の限りを尽くしたといえる。

 北朝鮮:原子炉がなければ、核兵器を放棄しない

 共同声明が発表された後、協議の破綻を憂慮した国際社会は安堵し、各国と国際組織はすべて賞賛した。国際原子力機関のバラディ事務局長は会談の結果に歓迎の意を表わし、国連の調査員ができるだけ早く北朝鮮に戻るべきだと語っている。

 しかし、合意に署名した後24時間も経ずに、北朝鮮はまた口裏を返し、核兵器の放棄を承諾する前に、米国が先に北朝鮮に原子炉を提供することを要求した。北朝鮮外交部のスポークスマンは20日午前、「米国が朝鮮民主主義人民共和国に軽水炉を提供し、信用を作り上げる前に、米国は平壌が核の抑止力を放棄することを夢想してはいけない」「これは私達の盤石のようにゆるぎない、正当で一貫した立場である」と強硬な立場を明確にした。

 ライス米国務長官:北朝鮮は誠意がない

 このような変転きわまりない態度は、再度、北朝鮮共産政権のごろつきの本質を露呈した。これは北朝鮮が六カ国協議の合意を守るかどうかに多くの疑問を残し、各国代表の数週間の努力を一笑に付したようなものだ。

 米国スポークスマンは、北朝鮮の言論は六カ国協議で達成した合意にふさわしくないとしている。米国は今後数週間推移を見守ると語った。米国国務長官のライス氏は、北朝鮮当局を批判し、まったく誠意がないと語った。日本外務大臣の町村信孝氏は、北朝鮮の要求は「受け入れることができない」と語った。

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