16期五中全会、胡錦濤時代の始まりか

2005/10/08 20:21
【大紀元日本10月08日】中国共産党は、10月8日から11日までに第16期中央委員会第五回全体会議(五中全会)を開く予定だが、今回の会議は胡錦濤時代の始まりだと各国のメディアが報道する一方で、中国国内における種々の問題が続発する中、胡氏が同会議を通してその船出は難しいのではないかとの疑問も国内のアナリストにはあるようだ。米国VOAがワシントンから伝えた。

 三権掌握して初めて開かれる五中全会は、企業の取締役会のように、上司に対する忠誠のほか、さらに集権体制及び党のイデオロギーが強調される傾向が見られる。中国国内で頻発している民主化運動のため、中共指導者は初めて中国社会における不安定と諸問題を公式に認めた。2004年以来、中国各地で7万4千件の動乱が起き、鎮圧のため警官1826人が負傷し、23人が死亡した。このように、胡錦濤時代の到来に伴い、党内の汚職腐敗のために引き起こされた社会の諸問題の解決が避けて通れない急務となった。

 今回、五中全会の焦点の一つとして、中共内部の権力調整と整合が注目される。ニューヨークタイムズによると、昨年までに江沢民陣営の曾慶紅氏はすでに胡錦濤氏に従うようになったとされる。もしこれが事実とすれば、中共内部の形勢は大きく変化することが予想される。従来の江沢民派のメンバー構成が、しだいに胡錦濤派に変えられていくようだ。しかし、すでに引退した79歳の江沢民はいまだ中共中央政治局常任委員会に大きな影響を及ぼしているため、江沢民の影響を完全に払拭するには、江氏の配下陣営を次々と自己の陣営に変える必要がある。だが一方で、中国の日増しに広がる貧富の格差、官民間の衝突及び党員の腐敗等の諸問題を解決するため、江沢民陣営の協力が必要であり、今回の五中全会に大きな人事調整はないとの見解もある。

 胡氏に中国のゴルバチョフを期待する声と、それはありえないとする見方は依然交錯している。前者に対する反論は、単に江沢民ではないと言うだけで何も変らないとするものであり、人権問題から見てそれは明確だと言う見方である。 後者は九評に導かれた党崩壊の必然を悟り始めたから、既に失うものはないという視点から何かをやろうとしているのではないかという見解で、その選択肢の一つとしてゴルバチョフ的行動がありうるが、一方で党勢力延命のため最後のよりどころとなる軍内部の党への締め付けを戒厳令に求めて台湾侵攻という賭けに出るという見方もある。五中全会での人事にその方向性が伺えるだろう。

 胡錦涛時代の始まりは、中国共産党の浮沈の鍵をにぎるものと注目されている。

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