健康に対する怒りの危害とその対策

2006/06/11 10:23
 【大紀元日本6月11日】喜怒衰楽は、一般の人なら誰でもある感情ですが、これらの感情の変化が一定の限界を超えると、健康にさまざまな悪影響を与えることになり、健康のために穏やかな心を保つことは、とても重要です。怒りは 身体のどこに、どう影響しているのか、そして、どう対応すればよいかまとめてみましょう。

 1、大脳に対する影響

 怒りは、大脳の興奮と抑制のバランスを破壊して、脳細胞の老衰を加速し、大脳の機能を弱める。さらに、怒るとき、大量の血液が大脳に殺到して、脳血管の圧力が急上昇して血管が破れ、脳出血を起こすこともある。また、怒るとき、血液中にさまざまな毒素のような内分泌物質が増え、血液中の酸素が減少する。このような血液は、脳細胞にとってまるで毒薬と同じである。怒った時の思惟混乱は、大脳の酸欠がその一因である。

 対策・・・まず、腰を下ろしましょう。人が立っている状態では、ホルモンの分泌が最も速いのです。腰を下ろせば、ホルモンの分泌が低減するので、ただ腰を下ろすという簡単な動作だけで、怒りの危害を大分軽減できます。

 2、心臓に対する影響 

 怒ることにより、血圧が上昇し、血液が粘っこくなるので、これに対応するためには、心臓の働きが活発にならないといけないので、心臓に余計な負担をかけてしまい、大量の血液が大脳と顔面に流れるため、心臓自身の血液が足りなくなって、心筋が酸欠状態になりかねない。これらの変化は、時に致命的な影響を及ぼす。

 対策・・・無理でも笑ってみてください。口を開けて笑えば、脳の中にすぐ一つの楽しい出来事が思い浮かびます。そうすると、すべての器官が「戦闘」状態から解放され、血流も、心拍も普段のリズムを回復します。

 3、肝臓に対する影響

 怒る時は、カテコールアミンという物質が分泌される。この物質は、中枢神経系に作用して、血糖を高め、脂肪の分解を促進するので、血液中と肝細胞内の遊離脂肪酸の急増をきたす。遊離脂肪酸は適量であれば、エネルギー代謝に必要であるが、過剰になれば、強い細胞毒性があり、肝細胞障害をきたすこともある。

 対策・・・怒る時には、すぐ1杯の水を飲みましょう。水は遊離脂肪酸の排除を促進することができるし、その毒性を軽減させることができます。

 4、皮膚に対する影響

 怒る時は、血液が大量に顔面部に殺到するが、この時の血液中には酸素が少なく、遊離脂肪酸などの毒素が多く含まれている。これらの毒素は毛嚢を刺激して、毛嚢周囲の深部に炎症を引き起こすため、皮膚の色素沈着などの問題が生じる。米国の研究者は、顔に色素班がある5000人の女性を対象に研究した結果、彼女たちには情緒不安の時に、顔の色素班が強く現れ、薬物の治療効果があまり見られず、逆に情緒が安定しているときは、色素班が治療しなくても自然に薄くなる。

 対策・・・ヨガの両側伸展式を練習すると、毒素を体外に排除させて、皮膚を健康状態に回復させることができます。

 5、内分泌系に対する影響

 怒りは、内分泌系のコントロール中枢を乱して、甲状腺ホルモンの分泌を過剰にさせる。このような情況が繰り返して長期に続くと、甲状腺機能亢進症をきたすことがある。

 対策・・・ヨガの座位頭前屈式を練習してみましょう。この方式は甲状側腺に対してマッサージ効果があり、ゆっくりした呼吸を通じて、精神の緊張を緩和し、神経と内分泌系の乱れを改善できます。

 6、免疫系に対する影響

 怒るときは、大脳が身体に副腎皮質ホルモンの大量生産を命じる。このホルモンが過剰になると、免疫細胞の働きを抑制して、身体の抵抗力を弱める。場合によっては、免疫調節の乱れをきたして、自分の免疫細胞が自分の正常細胞を攻撃してしまう現象が起こる。このような病気は自己免疫性疾患と呼ばれている。

 対策・・・以前、自分が行なった善行を思い出してください。そのときのことを思い出せば、脳内にリラックスを促進する物質であるエンドルフィンが分泌され、この物質は怒りによって起こったストレスを緩和できます。

 7、胃に対する影響

 怒りは、交感神経を興奮させて血管の収縮を起こし、胃腸の血流量を減少させて、胃腸の働きを抑制し、胃酸の分泌が増加することによって、食欲減退、胃潰瘍を起こす。

 対策・・・ゆっくりと腹式呼吸を行ないましょう。これを通じて副交感神経の興奮を高め、交感神経の興奮を抑制できますし、更に胃部をマッサージして、胃の緊張を緩和させます。

 8、呼吸器に対する影響

 怒ることによって、心拍量の激増とともに、酸素の需要量も大幅に増加する。これに伴って、肺の仕事量が急増する。同時にホルモンと神経系の影響によって、呼吸が荒々しくなり、甚だしきに至っては過換気現象を起こして、肺胞が持続的に拡張して、収縮の時間がなく、リラックスできない。これによって肺の健康に危害を及ぼすことがある。

 対策・・・ゆっくりと5回深呼吸し、呼吸時の空気の温度変化を感じ取るようにしてください。このような呼吸で肺胞を休ませて、十分な酸素を取り入れると、大脳のうっ血状態を改善して落ち着くように補助できます。(白莉)

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