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7月26日、地区連銀経済報告(ベージュブック)によれば、6─7月半ばの米経済は一部地区で減速。写真はニュージャージーの宝くじ売り場で(2006年 ロイター/Jeff Zelevansky)

6─7月半ばの米経済、一部地区で減速=地区連銀報告

 米連邦準備理事会(FRB)は26日、地区連銀経済報告(ベージュブック)を発表。6月から7月半ばにかけての米経済活動について、全般的には拡大したものの一部の地区では成長が減速した、と指摘した。物価上昇を示唆する報告もあったが、競争が厳しい地区などでは価格上昇が抑えられているとした。

 FRBはベージュブックで、フィラデルフィア、クリーブランド、リッチモンド、シカゴ、ダラス、サンフランシスコの各地区から経済成長の減速が報告された、としている。

 同時に、エネルギー、その他投入価格の上昇に起因する圧力にも関わらず、賃金や最終財・サービス価格の上昇は依然小幅にとどまっていると報告した。

 ベージュブックは「複数地区からの報告で、製造・小売業がコスト上昇を最終価格に転嫁する力が強まっていることが示された。しかし、より全般的には、競争が厳しいと報告された地区では価格上昇が抑制されており、投入コストの上昇に直面するなか、生産性を向上させることで利益率を維持している、との声もあった」としている。

 ベージュブックの発表を受けた米金融市場は、米国債が一段高となる一方で、ドルは売られた。金利先物市場では、発表前に54%だった8月利上げの確率が38%まで低下した。株式市場も、成長減速との報告は利上げ休止のサインとの受け止めから上昇した。

 UBS証券のエコノミスト、ジェームズ・オサリバン氏は、今回発表されたベージュブックについて「FRBの早期利上げ休止説と一致する。FRBがどうするかは、これから8月8日(のFOMC)までの間にでてくる報告次第になるだろう」と述べた。

 ベージュブックは、労働市場について、全般にひっ迫、一部地区では引き締まっていると指摘。「多くの地区で、さまざまな産業の管理・専門職を含む熟練労働者の賃金が、引き続き比較的急速に上昇している」と指摘した。

 住宅市場については、大半の地区で減速しているものの、商業用物件の需要は持ち直していると報告した。

 26日発表されたベージュブックは、7月17日より前に収集したデータを基にサンフランシスコ地区連銀が作成した。

(ロイター7月26日=ワシントン)

 (06/07/27 09:02)