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【季節のテーブル】お化け屋敷とスイカ割り

スイカ割り 目隠し解けば 夏涼し

 【大紀元日本8月10日】<夏になると「お化け屋敷」が全国で店開きします。こわごわ目を凝らしてもやはりお化けに出くわすと、全身が逆髪(さかがみ)立って自分の影から逃げ出したくなってしまいます。全身全霊の子供たちならなおさらです。お化け(ゴースト)には影がありません。もし影のない人を見つけたら、その人は「?」なのかもしれません。

 お化け屋敷は会場内をひんやりと薄暗くして、お化けが徘徊する影の世界を巧みに演出します。喜び笑う私たちには影があります。あの世とこの世が行き交うお盆の季節に向かうと、特に活発に私たちの影の中をゴーストが出たり入ったりします。お化けは影をまとって影の中を人知れず活動するので、その正体を確かめることはなかなか出来ません。

 お芝居などでお化けが出現する時に、おどろおどろしい音響が鳴り響いて先触れを知らせてくれます。かつては太古的な聴覚こそが、お化けの出現をキャッチする確かな手立てでした。やがて現代人は視覚優位の目撃の中にお化けの正体を探求し始めるようになりました。お化けの正体の確認は聴くものから見るものへと移行しました。やがてお化け屋敷は心霊写真の中に出現するようになりました。写真という化学的な影の世界に閉じ込められたお化けは、きっとこの世で苦笑していることでしょう(私を見なければ信じないとは、何とやりやすい世の中になったことだろう)。

 真夏の砂浜で目隠しした子供たちが、周りの囃し立てる声を頼りに聴き耳を立ててスイカを割っています。真ッ二つに割られたスイカの失われた影と音から、「何か」が夏空へすっと飛び立って行きました。

(イザヤ・パンダさん)


(06/08/10 18:00)



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