総務省によると、7月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く総合、コアCPI、2005年=100.0)は前年比0.2%の上昇となり、前月の0.2%上昇と変わらずだった。なお、今月発表分より、これまでの2000年から2005年に基準年が変更になったが、旧基準での7月のコアCPIは前年比で0.6%の上昇だった。
ロイターがまとめた民間調査機関26社の予測では、新基準での全国コアCPIは前年比0.5%の上昇になるとみられていたが、発表の数字は予測を下回った。
総合指数は前年比0.3%の上昇(6月は0.5%上昇)だった。全国の食料(酒類を除く)およびエネルギーを除く総合指数は前年比で0.3%低下(6月は0.4%低下)した。
同時に発表された8月(中旬速報値)の東京都区部消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI、2005年=100.0)は、前年比0.0%の上昇となった。7月は0.0%の上昇だった。やはり今月発表分から、これまでの2000年から2005年に基準年が変更になったが、旧基準での8月のコアCPIは前年比で0.3%の上昇だった。
ロイターが事前にまとめた民間予測調査では、東京都区部コアCPIの予測中央値は前年比0.2%の上昇だった。発表の数字は予測を下回った。
総合指数は前年比0.9%の上昇(7月は0.2%上昇)だった。食料(酒類を除く)およびエネルギーを除く総合指数は前年比で0.2%の低下(7月は0.1%低下)だった。
CPIが予想を下回ったことを受けて、市場では、債券にはプラス材料で、株式への影響は軽微、との声が聞かれた。
ドイツ証券・チーフ債券ストラテジストの森田長太郎氏は「マーケットの環境的にも景気減速の見方が広がっていて、世界的に債券市場でショートカバーが進んでいるため、その流れを踏まえると、日銀も(追加利上げに対して)慎重にならざるを得ないとの連想につながりやすいデータだ。足元の円債市場では、前日の米債券相場の上昇もあり、堅調な地合いになりそうだ」との見方を示した。
一方、SMBCフレンド証券・投資情報室次長の松野利彦氏は「市場予想を下回った。ただ、旧基準での7月のコアCPIも前年比0.6%上昇と実質的には変わらずであり、これが金融政策に大きな影響を与える要因になると市場が受け止めるとは考えにくく、株価には影響しないだろう。ただ、株式市場は調整色を強めているため、売り仕掛けするための材料に使われる可能性は否定できない」とコメントした。
[ロイター8月25日=東京]
(06/08/25 10:00)
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