高智晟氏の逮捕に、中共軍部関係者が反発

2006/08/27 09:00
 【大紀元日本8月25日】中国大陸の人権活動家で人権派弁護士の高智晟氏が8月15日に当局に逮捕された事件は、中国内外で大きな反響を引いた。一部の中共軍部関係者がこのほど、匿名で「未来中国論壇」上抗議声明を発表、中央高層部に高弁護士に対する早期釈放を強く求めた。声明では、高弁護士とその家族を早急に釈放しなければ、「『六中全会』(今年10月に開かれる中共の全国中央会議)期間中に、軍事クーデーターを起こし、一部の省や、地区で独立を宣言する可能性を排除できない」との厳しい警告が書かれている。

  「未来中国論壇」で発表されたこの声明は、 「高弁護士の逮捕について、我々軍内部の正義ある者たちは強い憤慨を表明する。本来、中共指導部には微かな期待を抱いていたが、今回の逮捕劇で、完全に失望した。」と表明、高弁護士と家族の釈放を早急に実行しなければ、10月の「六中全会」期間中クーデーターを起こす可能性があると中央指導部に警告した。声明は、クーデーターについいて具体的な案も提示、「全国各地の駐留軍、特に北京市の軍隊に対し、タイミングを計って行動を起こすよう呼びかけ、まず地方政権の役所や、テレビ局などを占領、占領後のテレビ局で24時間に中共の悪行を暴露する内容を放送する」という。高智晟逮捕事件をきっかけにクーデーターを起こし、軍や、公安警察、公務員などに対し平和的に政権交代を行い、共産党崩壊後の民主中国臨時政府の成立を早ませると呼びかけている。

 声明では、共産党政権崩壊後の民主中国臨時政府の運営条例を言及し、台湾の政党を含めること、国内外の中国人が設立する党派は、政府部門で登録できるようにすることなど、未来の多党政治構想は多岐に及んだ。

 貧富の格差と官民衝突が激しい中国大陸では、司法は当局の行政管理手段となっており、民衆の権利が守られていない現状で、高弁護士は絶えず当局の圧力に屈せずに社会的弱者のために無料で仕事を引き受け、人権救済などの活動をしている。特に、当局が気功団体の法輪功に対し厳しい弾圧を行っているが、同氏は迫害されている法輪功メンバーのために弁護し、当局にとってタブーである法輪功メンバーの人権問題について中共の最高リーダー層に多数の公開書簡を送り、公に当局の法輪功迫害政策を厳しく非難した。そのため、中国大陸の民衆から「中国の良心と正義の灯台」とみなされ、中共内部の激しい党閥闘争で、党と軍部の上層部には彼を支持する人も少なくないという。

 同氏は海外でも広く知られており、中国の「ハベル(チェコの元大統領、ビロードのように柔らかで落ち着いた「ビロード革命」で有名)」のような存在として高く評価され期待されている。米議会上下院は今年4月、全数投票で高氏を支持する決議案を可決した。

 今回の同氏の逮捕は、これまで中国内外の支持者の中、大きな衝撃を与え、すでに1200万脱党人数となる共産党脱党運動の大きな発展が想定され、中国の政局に大きなインパクト的な事件となるだろう。

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