［ワシントン　１４日　ロイター］ – 米政府は１４日、イラン情報・安全保障省の高官２人をブラックリストに追加したと発表した。

米国の管轄地域にある２高官の資産は凍結され、米国人との取引が禁止される。米国人以外や外銀による取引も処罰の対象となる可能性がある。

２００７年に米連邦捜査局（ＦＢＩ）のロバート・レビンソン捜査官がイランで消息を絶った事件に絡む措置で、米政府は同捜査官がイランで誘拐され、拘束中に死亡したと判断している。

米政府高官は、０７年の失踪事件に絡む制裁措置を今発表する理由について明確にしていないものの、証拠集めなどに時間を要したと説明した。

しかし、トランプ大統領が１８年に離脱したイラン核合意を巡り、バイデン次期米大統領とイランとの再交渉を困難にする狙いがあるともみられている。