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親王ご誕生で今後に期待感、経済効果1500億円とも

 秋篠宮妃紀子さまが男児を出産されたニュースは東京株式市場でも大きな話題になった。日経平均はマイナスで大引け、期待されたような「ご祝儀相場」にはならなかったが、親王ご誕生による経済効果は1500億円に達するとの試算もあるなど、今後の材料として期待する声が出ている。

 株の世界では伝統や格式、慶事などを大切にする傾向があった。今回も「親王のご誕生でムードは明るくなった」(リテラクレア証券・投資情報部長の井原翼氏)とみる向きが少なくない。ただ、きょうの相場については「以前と違って現在は海外勢が売り買いの中心であるうえ、国内勢は運用成果を厳しく問われる時代。現在の地合いは良好とは言え、当日の市場環境を考慮せず、昔のようにご祝儀買いする動きはなかった」(準大手証券トレーダー)という。

 個別では、ピジョン(7956.T: 株価, ニュース, レポート)など、ロイヤルベビー関連株として買い進まれていたベビー用品を扱う銘柄が、これまでの上昇が急ピッチだったために、利益確定売りに押された。

 一方、三越(2779.T: 株価, ニュース, レポート)が堅調に推移するなど、消費が盛り上がるとの見方が出ている。市場関係者によると「明るい話題であるため、消費を喚起する可能性がある。きょう1日の材料ではなく、今後の材料として注目したい」(みずほインベスターズ証券・投資情報部部長の石川照久氏)という。

 市場では、41年ぶりの皇室での男児ご誕生による経済効果は、1500億円規模に達するとの見方がある。これを試算した第一生命経済研究所の永濱利廣氏は「愛子さまのご誕生後も、婚姻件数や出生数が増えたが、今回も同様の効果が見込める」としたうえで「婚礼関係やベビー用品を中心に波及効果が期待できそうだ」と指摘する。さらに「この数字には、お祝いムードによる消費需要増はカウントしておらず、さらに経済効果が広がる可能性もある」という。

 このところ出生数が下げ止まる兆しが出ており、婚姻件数や出生数の増加要因になれば、個人消費にプラス効果を与える期待があるなど、中期的な好材料として受け止める関係者が少なくない。

 [ロイター6日=東京]

 (06/09/06 16:36)  





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