ニュージーランドM7.0地震発生、被害相次ぐ

2010/09/04
更新: 2010/09/04

【大紀元日本9月4日】米地質調査局(USGS)の観測によると、ニュージーランドクライストチャーチ西約45キロ付近で、現地時間4日午前4時35分(日本時間午前1時35分)、マグニチュード()7.0の強い地震が発生した。太平洋津波警報センターは、津波警報を出していない。

ニュージーランド放送局によると、人口約35万人のクライストチャーチ市は現在、停電と断水が続いており、国際空港は閉鎖されている。また、クライストチャーチ当局によると、地震によって橋や地下水道、水の供給施設が損害を受け、建物の倒壊や道路の寸断なども報告されているという。

クライストチャーチのボブ・パーカー市長は、損失が甚大であるとし、被災状況の更なる調査が必要だと述べた。全市がマヒ状態となっているため、同市当局は非常事態を宣言している。

また、ピーター・デビ行政長官によると、南島に通じる主要貿易通路のリトルトン港も今回の地震で多大な損失を被り、損失額は数億米ドルに上る。

地元メディアのザ・ポスト紙によると、多くの市民は強い震動を感じ、眠りから覚めたという。現地のオヘンロン氏は、「出勤するために起床した突端、大きな音が鳴り、まるで家屋が何かにぶつかったかのように揺れ始めた。こんな体験をしたことは、今までになかった」と話した。

一方、ニュージーランド地質・核科学研究所の地震学専門家ジョン・リスト氏は、今回の震源の深さは約10キロと非常に浅いことから、衝撃波が地面を突破する前に、多く分散できなかったと指摘する。これによって、その後に起きた24余りの余震規模は最小限に抑えられたと話す。リスト氏は、震源地であるクライストチャーチ市の建物等の被害は、今後も拡大すると予測している。

9月4日、クライストチャーチ(Joseph Johnson/Getty Images)

9月4日、クライストチャーチ(Joseph Johnson/Getty Images)

 (翻訳編集・豊山)
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