孫真人の養生法

2006年12月28日 20時22分
 【大紀元日本12月28日】中国唐代の名医として知られる孫真人は、本名を「孫思ばく」といい、修道者としても有名である。彼は得道して仙人(真人)になり、141歳になった後、仙界に帰ったという言い伝えがある。彼は『千金要方』と『千金翼方』などの医学書を後世に残し、医学の発展に大きな影響を与えた。孫真人はたくさんの養生法を残している。ここにその一部を紹介する。

1.梳頭(髪を梳く)
 両手を擦りあわせて、手のひらが熱くなったら、10本指で前の髪際から後の髪際まで10回髪を梳く。朝夕1回ずつ行なう。
 頭部には多くの重要なツボがある。この方法を続ければ、眼精疲労の防止、慢性頭痛の治癒、耳鳴り、白髪と抜け毛の予防に効果がある。

2.運目(目を回す)
 両手を擦りあわせて、手のひらが熱くなったら、両目に当てて温める。次に、目を閉じた状態から、力いっぱい目を大きく開き、目玉を左、上、右、下の方向に回す。これを3回繰り返す。この運動は目の血流の循環を強化し、眼精疲労や近視などを予防する。

3.嗽津(唾液を飲む)
 口を軽く閉じて、舌を歯と唇の間に出して、歯の外側を上、左、下、右の順に12回回したあと唾液を飲み込む。更に反対方向に12回回したあと唾液を飲み込む。今度は、舌を歯の内側に戻して、上、左、下、右の順に12回回したあと、唾液を飲み込む。更に反対方向に12回回したあと唾液を飲み込む。飲み込む際に、唾液が丹田(臍下の小腹部)まで届くようにイメージする。この運動は胃腸機能の改善、体力の充実に効果がある。

4.鳴天鼓(天鼓を鳴らす)
 両耳を前に倒し、両手の手のひらで押さえて、後頭部に伸ばした人差し指を中指の上に重ね、次に人差し指を力いっぱい中指の上からすべり落として、その力で後頭部の風池穴を叩く。まるで太鼓を鳴らすような音が聞こえる。毎日睡眠の前後にこのように繰り返し10回鳴らす。この運動は記憶と聴覚の機能低下を予防する効果がある。

5.洗面(顔を洗う)
 両手をすり合わせて、掌が温かくなったら、顔を洗うように上下に撫でる。この運動を朝晩数回行なう。長期間続ければ、美顔効果と鼻や目の病気の予防効果がある。

6.揺頭(頭を回す)
 両手を腰にあてて、目を閉じ、頭を下に向けて、ゆっくりと右、後ろ、左、前の順に回す。この順番で9回回してから、反対も9回回す。朝晩1回ずつ行なう。この運動は頭部の血液循環の改善と頚椎の病気の予防に効果がある。

7.叩歯(歯を叩く)
 唇を軽く閉じて、上下の歯を、かちかちと軽く互いに打ち合わせる。朝晩各36回行なう。この運動は脳循環の改善、胃腸消化機能の増強、歯の病気の予防に効果がある。

8.擺腰(腰を揺らす)
 体を直立にして、両手の力を抜いて、腰を左右へ回す動きとともに、両手も前後に揺らす。前に揺らした手で下腹部(気海穴)を叩き、後に揺らした手で腰部の真ん中の「命門穴」を軽く叩く。このように60回から120回ぐらい繰り返す。この運動は腎と胃腸の機能を強化し、消化不良、胃痛、腰痛の予防と治療に効果がある。

9.揉腹(腹を揉む)
 両手をすり合わせて、掌が温かくなったら、臍を中心に時計回りに、小さい円から徐々に大きな円になるように腹部を36回揉む。この運動は胃腸の消化吸収機能を改善する効果がある。

10.摂谷道(肛門を収縮させる)
 息を吸うとともに肛門を収縮させ、一杯吸い込んだら、暫く息を止めて、そして息を吐くとともに肛門を緩める。このように朝晩各30回行なう。この運動は気力の増強や肛門部疾患の予防に効果がある。

11.揺膝(膝を回す)
 両足をそろえて、両膝をつけ、やや腰を下ろして膝を曲げた状態で、両手を膝の上にのせて軽く膝を押さえながら回す。朝晩左右の方向に各30回行なう。この運動は膝関節の老化を予防する効果がある。

12.搓足(足を摩る)
 右手は左足、左手は右足の裏を上下に摩る。朝晩各36回行なう。摩ってから親指で足裏の土踏まずの辺りを90回揉む。この運動は高齢者の高血圧、不眠、頭痛、頻尿などの症状の予防と治療効果がある。

(甄 立学)


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