トランプ氏、米市場からの独自動車メーカー締め出しが狙い=独誌

2018/06/01
更新: 2018/06/01

[ベルリン 31日 ロイター] – 独週刊誌ビルトシャフツ・ボッヘは31日、トランプ米大統領はドイツの自動車メーカーを米国から締め出そうとしており、マクロン仏大統領にニューヨークを走行するメルセデス・ベンツをなくしたいと語ったと報じた。

ドイツの自動車メーカーは米高級車市場で90%のシェアを握る。

トランプ政権は自動車の輸入が国内の自動車業界に打撃を与えていないかどうかの調査を行っている。

同誌が複数の匿名の欧米外交筋の話として伝えたところによると、トランプ大統領は4月にマクロン大統領に対し、メルセデス・ベンツ車がニューヨークの五番街を通らなくなるまで自身の貿易政策を維持する方針だと語ったという。

ドイツはEU加盟国の中で米国への自動車輸出が最も多い。

欧州自動車工業会(ACEA)によると、昨年の米国から欧州連合(EU)への乗用車輸入が62億ユーロ(73億ドル)相当だったのに対し、EUから米国への輸出は370億ユーロ超だった。

また独自動車工業会(VDA)によると、ドイツの自動車メーカーは昨年、米国工場で80万4000台を組み立てたが、さらに65万7000台を北米に輸出した。

トランプ大統領は31日、EUへの鉄鋼・アルミニウム輸入関税発動の猶予期間を終了するかどうか決定する見通し。

Reuters
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