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【季節のテーブル】七月の花札「伊吹山の猪」

亥の年に オロチの怒り いや増さん

 【大紀元日本7月19日】花札「萩に猪」が七月(文月・ふづき)に配当されています。花札の役「猪・鹿(10月)・蝶(6月)」の一枚です。日本の神話的英雄・ヤマトタケルを倒した伊吹山の神が、花札に描かれている猪です。

 ヤマトタケルは景行天皇(父)の命令で、日本の国土を平定する出征の旅に赴きます。岐阜県と滋賀県の境にある神山に差し掛かり、草薙の剣を持たずに素手で伊吹山の神を倒しに出かけました。するとほどなくヤマトタケルの前に、白い大猪があらわれます。タケルはこれを「神の使い」と判断して、言問わず(言葉のやり取りをせず)やり過ごします。

 伊吹山の神は言問われずないがしろにされた振る舞いに怒り、地のオロチ(雷神)の正体を現してヤマトタケルに霰、雹の攻撃で襲い掛かりました。この大氷雨の猛攻撃にヤマトタケルは傷つき身体が衰弱し、とうとうそのまま亡くなってしまうのです。伊吹山の神との言霊の闘いに敗北します。戦う相手の神の名を正しく呼んで応接する礼儀を、うっかり怠ったことに起因していました。智謀に長けたヤマトタケルにしては、謎のように絶えて珍しいことでした。

 七月の花札「猪」は地のオロチが化身した姿で、日本の夏空の行く方を見据えています。人々の言葉の信義を天秤にかけて裁く神様なのです。たかが猪とゆめゆめ、ないがしろにする事なかれ。息吹く=伊吹ことの威力を夏空に弾けさせてみて下さい。

(イザヤ・パンダさん)


(07/07/19 08:00)



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