臓器移植斡旋、中国医師ら台湾で違法行為

2007年10月26日 10時38分
 【大紀元日本10月26日】中国天津第一中央医院臓器移植センター主任・朱志軍氏は今年3月に台湾を訪れ、宿泊先の台北福華ホテルのロビーで中国へ立つ予定の肝臓移植患者のカルテ審査を行ったことがこのほど明らかになった。このことは台湾医師法および人体臓器移植条例に違反している。

 *交流という名目で術前カルテを審査

 自由時報によると、台湾人が秘密裏に中国大陸に渡り臓器移植を行うことはすでによく行われている。必ずしも思わしくない結果となった人が多くいたにもかかわらず、中国医師が台湾の患者に対して臓器移植の斡旋を行い続けているのが現状だ。

 この件に関して、大陸委員会関係者は、両岸の医療交流が、これまではずっと専門分野ということで尊重されてきたが、衛生署は海外医師が台湾到着後の日程内容を把握すべきだと指摘した。また、移民局に対して関係者の出入国資料の調査もすでに行ったと語った。衛生署医局長の薛瑞元氏は、「朱氏が衛生署に対して事前に申請せずに、無許可で医療行為を行い、秘密裏に臓器移植斡旋・売買に関与したことは、台湾医師法および人体臓器移植条例に抵触する。現在、朱氏に対する処罰は未だできないかもしれないが、事実が証明されれば、今後朱氏の台湾入りを拒否する。衛生署はさらに朱氏を招請した団体の調査をも進める」と語った。

 天津第一中央医院は別名、東方臓器移植センターで、肝臓移植におけるアジア最大臓器移植センターである。肝臓移植例は年間600~700件に達している。同病院は、拘束された多くの法輪功学習者から生きたまま摘出された臓器を使用した疑いが非常に強いことが、法輪功(ファールンゴン)団体などの調査によって明らかにされ、
肝臓移植患者のノートに載っている朱志軍氏に渡される「袖の下」の相場(自由時報)

国際社会から非難の声が絶えない。

 *中国医師の訪台時、臓器移植斡旋の宴を随時開催

 中国で臓器移植手術を受けた患者の話によると、台湾患者は3月8日午後6時半ごろに福華ホテルのロビーで朱氏と待ち合わせ、全部で約20数人が現場に現れたという。同7時過ぎに付近の悦揚レストラン(今年7月に暫時的に営業中止になった)へ移動した。個室で2つのテーブルに別れ、朱氏、台湾医師2人および肝臓移植経験者が一つのテーブル、中国へ肝臓移植する予定の患者および家族がもう一つのテーブルについた。食事の合間に、朱氏は隣のテーブルへ酒を勧めたりした。また、挨拶に駆けつけた軍上層部の関係者もいたという。

 食後、一行はホテルに戻り、朱氏はロビーで患者の家族らが持参したカルテ、断面図などの資料を審査し、さらに午後10時過ぎに一部の患者を部屋へ同行させて、深夜まで資料審査を続けたという。

 患者および家族と中国の臓器移植医師と親交のある数人は、中国への肝臓移植斡旋に協力しているという。また、中国医師が台湾を訪ねる際には、必ず食事会を開き、大陸へ臓器移植を希望する患者の相談会になっているという。臓器移植仲介者・黄氏はブログで、昨年8月11日に、朱氏が台北で類似した食事会にも参加していたことを明らかにした。

 *台湾をターゲットにした臓器移植斡旋、天津医師の他多数

 嘉義泌尿科医師・黄士維氏は、実際には、広州経済技術開発区医院臓器移植血液浄化科主任・林民専氏も毎年、台湾を訪れ腎臓患者と面会していることを明らかにした。

 かつて天津第一中央病院で肝臓移植を受けた50人あまりの台湾患者は、費用全額を病院側が負担する病院主催の臓器移植・友の会座談会に招待されているという。

 
(翻訳/編集・余靜)


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