THE EPOCH TIMES

【党文化の解体】第2章(2) 「孔子を批判する」

2008年04月18日 08時14分

 1.儒・佛・道を批判する

 数千年の歴史の中で、儒・佛・道家の影響は中国社会の各層に浸透した。

 中国の儒家は「仁」と「義」を尊び、孔子は「義を見てせざるは、勇なきなり」と講じ、また「志士は仁の人、仁を害して生を求めず、その身を殺して仁をなす」とも講じた。儒家の天命観は広く知られており、『論語』で「死生に命あり、富貴は天にあり」と説き、『中庸』開篇では「天命これを性という」と講じ、人の根本特性は天の命じるところであるとした。

 古人は、天は万物の本であり、一切の価値観の源であると考え、人の生命は天が賦与するものであり、今生の目的は天命に回帰することで、内心が善に向かうという要求を実現することであるとした。

 儒家が諸経典の中で最高として崇めた『周易』は、「三才」を講じた。即ち、天、地、人であり、天が人を生み、地が人を養う。人はまた天地にのっとり、「天地とともにその徳を合した」。天地の運行は不変の天理に従うとした。庶民は、高みにあってこの世の一切を制約する「天」を信じ、不変の天理でもってこの世の一切をはかった。儒家の思想は、道徳と社会の秩序を繋ぎ止めていたのである。

 佛家は、善、慈悲と恥を忍ぶことを講じ、命を重視し、衆生の平等を重んじた。中共政権が樹立される前は、佛家の六道輪廻、積徳行善、因果応報は一般大衆の常識であった。いわゆる「前世を知ろうと思ったら、今生を見よ。来世を知ろうと欲したら、今生の所業を見よ」である。客観的に言えば、佛家の「善悪に報いあり」という考えは、社会を安定させ、道徳を維持するのに極めて大きな作用を果たしたと言える。

 道家は「真」や清浄無為、人と自然の調和した統一を強調し、返本帰真に到達することを目的とした。いわゆる「「人は地の法則にのっとり、地は天の法則にのっとり、天は道の法則にのっとり、道は自然の法則にのっとる」というものだ。中国の漢方医学と気功はすべて道家にその源があり、このほか服気、煉丹は道家の養生法だ。また、道家の占いと予測は、人を驚愕させるほど正確なものであり、大道修煉者には、肉体が成道し、羽化登仙の奇跡が見られた。

 この世のレベルでは、人と自然との関係がますます対立し、環境問題が世界的に重要な話題になっている昨今、道家の思想は各国の学者に注目され、その特別な価値をさらに際立たせている。

 中共にとっては、儒家の「天命」、佛家の因果応報、道家の「無欲無求、世間と争わず」は、中共が「階級闘争」を発動する障害であった。儒・佛・道の経典が確立した道徳観は、中共が自らの道徳的権威を樹立する障害となり、中共が発動する造反、革命、専制政治などの政治運動にとっても邪魔となった。

 佛道両家の修煉はいずれも、人を生死から超越させ、儒家は人に正義のために命を捨てることを教えているのだが、これらは、中共が物質的手段を利用して社会全体を統制するうえでの障害となった。佛家の涅槃彼岸、道家の羽化登仙の遺跡と道家の自然な精神、儒家の天命観は全て、中共によって無神論を宣伝するうえでの障害と見なされたのである。

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