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独五輪柔道金メダリストのイボン・ボエニシュさんは、中国共産党がチベットに対する政策を抗議するために、今年の北京五輪開幕式に参加しないことを発表した(Vladimir Rys/Bongarts/Getty Images)

独五輪柔道金メダリスト、北京五輪開幕式不参加

 【大紀元日本4月21日】ドイツの柔道金メダリスト、イボン・ボエニシュさんは、4月15日にドイツテレビ局2チャンネルの取材に対して、「私は行動で気持ちを表したいから、北京五輪開幕式には参加しない」と表明した。ボエニシュさんは、五輪の試合には参加するが、中国共産党政権(中共)がチベットの人権蹂躪に抗議するために、試合に参加するときに、腕輪をつけると明らかにした。

 海外メディアによると、ボエニシュさんは2004年アテネ五輪の柔道競技で、ドイツにとって初めての金メダルを獲得し、2005年、カイロで開催された世界選手権で銀メダル、そして、2007年のヨーロッパ選手権で銀メダルを獲得しているという。

 一方、ドイツの競泳選手ラース・コンラドさんは、「それぞれ頭脳明晰な選手は自分の考えをもつべきだ。自分の態度を示すべきだ」と、腕輪をつけることに賛同した。コンラドさんは2004年アテネ五輪400メートルリレーの銀メダリストで、2チャンネルの取材に対して「昼間は腕輪をつけたままでも大丈夫。水泳の練習時に外せばよい」と語った。ドイツのキリスト教会は、五輪に参加する選手たちおよびゲームの鑑賞に出かける人々に対して、人権の腕輪をつけるように呼びかけようとしている。

 
独競泳選手ラース・コンラドさん(左1)および2004年アテネ五輪でリレーした選手たち(Stuart Hannagan/Getty Images)

ボエニシュさんが五輪不参加を発表する前に、独フェンシング選手イムク・ドゥプリツァさんはすでに4月3日に北京五輪の開幕式に参加しないことを発表した。ドゥプリツァさんは独フェニックステレビ局のある番組で、五輪せい火ランナーが紫禁城に入ったときに、わざと毛沢東肖像の前を通過し、中共政治体制を宣伝するようだとし、このリレールートに不満を示した。ドゥプリツァさんは国際オリンピック委員会(IOC)に対して、手をこまねいて見ていることを非難した。ドゥプリツァさんは、試合終了すると同時に中国を発つとし、五輪が終わるまでにいないと表明した。

 元女子陸上選手ハイディ・スーラーさん(57)は選手および政界・スポーツ界の代表たちに対して、北京五輪の開幕式に参加しないように呼びかけた。スーラーさんは「選手であろうか、スポーツ界の上層部または政治家であろうか、専制体制の飾りになり、彼らのために応援したりし、歓呼すべきではない」と強調した。スーラーさんは1972年のミュンヘン五輪で選手代表として宣誓し、女子ハードル競争と幅跳びの試合に参加した。

 IOCは4月10日に、五輪に参加するすべての選手は五輪開催前、開催中および開催後に自分の政治観点を表現することができるが、政治的抗議は行ってはならないと発表した。横断幕、プラカードを掲げるなど具体的な行為によって、選手は試合に参加する資格が取消される可能性。

 ドイツオリンピック委員会のトマス・バッハ会長は、「記者会見でメディアに対して、自分の観点を述べることは抗議の範疇にならない」と示した。

 
(翻訳/編集・余靜)


 (08/04/21 07:28)  





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