THE EPOCH TIMES

21世紀の新技術「好適環境水」

2008年06月03日 07時33分
 【大紀元日本6月3日】世界的な人口爆発と海洋汚染で海洋資源の養殖が危ぶまれる中、岡山理科大学専門学校の山本俊政先生(49)が開発した21世紀の夢の新技術「好適環境水」が、主に国内の養殖業者らから熱い注目を浴びている。「好適環境水」は、同一の水槽で海水魚と淡水魚を同時に飼育できるという不思議な水で、山本先生は真水に数十種類のミネラルを混合させることでこれを実現した。

 先生によると、太古の時代には魚類は海水魚と淡水魚には分かれておらず、その時分の「太古の水」を現代に復活させ、実現化させようとしたことが発想の原点だという。一般的に、淡水魚は、体内に過剰に水分を取り込まないように、海水魚は逆に水分が出過ぎないように、鰓の部分で正反対の浸透圧を調整している。先生は、海水に含まれる魚の浸透圧調節に関わるカリウムやナトリウムなど数種のミネラルを特定し、それを真水に加えることで海水魚を飼育することに成功した。

 先生のラボでは「フグ」「ヒラメ」などの養殖には成功しており、地元のプロの料理人らも「これは、うまい!」とその味を認めている。赤潮などの自然災害を被っている国内の養殖業者らもまた、この新技術に熱い視線を注いでいる。「好適環境水」を利用すると、飼育された魚は感染症などのウィルスに罹患しにくく、低コストで、更にこれまで難しいと言われていた山間部での養殖が可能になる。

 中国やインドなど膨大な人口を抱える国は、将来的な食料事情の展望に乏しく、特に所得の低くなりがちな内陸地区では、希少な蛋白源の確保が求められる。「好適環境水」は、中国の四川省など海のない地区でも、海洋性の蛋白源を確保できる「海洋国家・日本」らしい画期的な試みだといえよう。
岡山駅1Fつどいの広場に設置された「好適環境水」の水槽。多くの人が入れ替わり立ち代り見学していた。(写真=大紀元)


岡山駅1Fつどいの広場に設置された「好適環境水」の水槽内(写真=大紀元)


淡水魚の金魚と海水魚のカクレクマノミ(写真=大紀元、岡山駅つどいの広場)


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