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第32回日本アカデミー賞受賞者の面々(大紀元)

第32回日本アカデミー賞、「おくりびと」最優秀賞10部門で栄冠

 【大紀元日本2月21日】日本映画界で最高の栄誉とされる、第32回日本アカデミー賞の授賞式が20日、グランドプリンスホテル新高輪国際会館「パミール」で開催され(司会=関口宏、樹木希林)、海外でも評価の高かった「おくりびと」が最優秀作品賞を含め10部門の最優秀賞を獲得、人生の臨終という逆説的なテーマであるにもかかわらず、海外に続き国内でも高い評価を得て栄冠に輝いた。

 「おくりびと」が獲得した10部門は、最優秀作品賞、最優秀監督賞(滝田洋二郎監督)、最優秀主演男優賞(本木雅弘氏)、最優秀助演男優賞(山崎努氏)、最優秀助演女優賞(余貴美子氏)、最優秀脚本賞(小山薫堂氏)、最優秀撮影賞(浜田毅氏)、最優秀照明賞(高屋齋氏)、最優秀録音賞(尾崎聡・小野寺修両氏)、最優秀編集賞(川島章正氏)。この他、最優秀アニメーション作品賞には、「崖の上のポニョ」、最優秀美術賞には、「パコと魔法の絵本」の桑島十和子さん、最優秀外国作品賞には、ダークナイト(ワーナーブラザーズ映画)が選出された。

 毎年注目される最優秀主演女優賞には、下馬評を覆し、「ぐるりのこと」の木村多江が選出、木村は映画初主演にして他にノミネートされた怱々足る女優陣、仲間由紀恵「私は貝になりたい」、広末涼子「おくりびと」、吉永小百合「母べえ」、吉永小百合「まぼろしの邪馬台国」を抑えての堂々の初受賞となった。インタビューで木村は、終始「私のような未熟な俳優が…」と繰り返しているように、その演技に対する謙虚で無欲な姿勢が勝利につながった。

 新人俳優賞には、小池徹平「ホームレス中学生」、松田翔太「イキガミ」、アヤカ・ウィルソン「パコと魔法の絵本」、長渕文音「三本木農業高校、馬術部」、福田沙紀「桜の園-さくらのその」、吉高由里子「蛇にピアス」が選出、ジュノン・スーパーボーイコンテストでグランプリを受賞した経歴の小池は、「私が演技でこのように受賞できたのは周囲のお陰…」と感謝の弁を忘れず、カナダ人の父と日本人の母との間に生まれたアヤカ・ウィルソンはその愛くるしい笑顔が特に印象的であった。

 昨今、圧倒的な制作費の資本投下で、米ハリウッド映画に押され気味で旗色の悪い日本映画界ではあるが、若く個性的な新興勢力の俳優や脚本家も出てきている。今回最優秀監督賞にノミネートされた山田洋二氏が、「第一回最優秀監督賞に私が受賞してから既に三十一年が経って…」とコメントしたり、今回受賞した山崎努氏が「そろそろ若い世代に華を譲ろうかとも思うが、まだまだ自分も受賞したいなと思ったり…」と、次世代との新旧交代、その個性的な人材がどれだけ出てきて、日本らしい映画が製作できるかが巻き返しの鍵になりそうだ。

記者団のインタビューに応える最優秀監督賞の滝田洋二郎氏(右)、最優秀主演男優賞の本木雅弘氏(中)、最優秀助演男優賞の山崎努氏(左)(大紀元)

最優秀主演女優賞の喜びを語る木村多江氏(大紀元)

(記者=倍貝)

 (09/02/21 11:17)  





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