【大紀元日本3月9日】英国の人気ロックバンド「オアシス」は、4月に北京と上海で公演を予定していたが、チケット販売開始後1週間も経てから、中国当局から公演許可を突如撤回された。公演を楽しみにしていた中国大陸のオアシス・ファンたちは今回の突如の公演中止に憤激し、ネット上で「決して妥協しない。調和反対」「この(政府)卑劣なやり方は英中両国人民の友情を遮ることはできない」「中共が禁止すると、バンドがさらに『有名』になるから、彼らの新曲がきっと飛びっきりに売れる」などの書き込みが次々と現れた。
北京当局は3月2日にオアシスに対して公演許可を撤回した。オアシスの公式サイトによると、バンドのギター兼作曲者のノエル・ギャラガーは1997年にニューヨークで行われたチベット解放支援コンサートに参加したことで、中国当局は「ふさわしくない」バンドであると判断し、コンサートの中止を決定したという。これに対して、中国外交部スポークスマンの秦剛氏は、コンサートの中止はノエル氏がチベットへの応援とは関係なく、主催側は資金繰りがうまくいかなかったからだと強調した。
オアシスの核となる兄弟2人はアイルランド系イギリス人の労働階級出身で、1990年代に往年のブリティッシュ・ロックの影響を受けたポピュラー音楽のリーダー的存在である。オアシスはデビューしてからのアルバムの売り上げ枚数は記録破れの連続で、世界ツアーも全て満席だった。しかし、中国大陸にはこれまでに踏み入れることはなかった。情報によると、今回の中国公演で、大陸のファンがコンサートを期待しており、チケットを発売して8日目で既に100万元(約1400万円)の売上に達した。
今回の中国当局の決定について、米在住の政治評論家・陳破空(チェン・ポーコン)氏はBBCの取材に対して、経済的原因で取消したのはあくまでも口実であり、明らかに政治的原因であると指摘した。中国当局は自己の政権の安定のみ考えておらず、文化交流や経済収益、主催者及び観客側の損失などは二の次にしているとの見解を示した。陳氏は、特に今年は政治的では極めて敏感な年であるため、中国当局は全てのことへの審査は大げさになるほど敏感になっていると強調した。
今年は六四天安門事件発生から20周年、チベット抗中独立運動50周年、法輪功(ファールンゴン)を弾圧開始してから10周年になる。社会資源分配の不均等への不満、政府の腐敗、権力で女性を暴行する事件、拘置所等でのリンチ事件等が民衆の大規模の抗議デモを引き起こすきっかけとなった。これらの集団抗議事件や突発事件は、中国社会にとっての爆弾である。さらに、国際金融危機の嵐で引き起こした経済連鎖反応も社会への不安定要素を与えている。
オアシスは、今年2月に英国音楽雑誌「NME」主催の音楽賞「ショックウェブ・NME・アワーツ2009」で、最多ノミネートで、最優秀ブリティッシュ・バンドと最優秀バンド・ブログの2つを受賞した。
同バンドは、今回の中国ツアーを昨年10月にリリースした7枚目アルバム「ディグ・アウト・ユア・ソウル」と同じ名称にした。昨年10月からスタートしたオアシスの世界ツアーは英国及びヨーロッパが終了し、3月末にアジアの巡回が始まる。日本、韓国、北京、上海、香港の順で行う予定だった。
(記者・万平、翻訳編集・余靜)
(09/03/09 05:50)
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