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豚インフルエンザ:メキシコで死者81人、米国で感染拡大か

 【大紀元日本4月27日】メキシコで発生したH1N1亜型豚インフルエンザからヒトへの感染が広がり、メキシコ政府は25日までにすでに感染が疑われる死者が81人に達したと発表。また、米国でも現在10人の感染が確認されている。世界保健機関(WHO)は日本時間25日午後11時に緊急会議を開き、国際的に懸念される公衆保健上の緊急事態であるとの認識を示した。

 情報によると、WHOはすでに公衆保健事例を指揮・コントロールする「戦略衛生オペレーション・センター(Strategic Health Operations Centre, SHOC)」を出動させたが、メキシコへの旅行禁止令を発布するかは未定であるという。

 1324人が豚インフルエンザに感染したメキシコでは、ホセ・アンジェル・コルドバ衛生相は24日に、メキシコ・シティおよび中部地区の全ての学校休校を命じた。コルドバ衛生相は国内テレビ局の取材に「カナダや米国で、今回のウイルスは新型のインフルエンザ・ウイルスであると確認した」と示し、人が集まる場所を離れ、人との握手、挨拶のキスや頬ずりを避け、地下鉄に乗らないよう呼び掛けた。メキシコ政府はすでに60万個のワクチンを入手し、先ずはインフルエンザ感染事例を担当する医療関係者に配布すると示した。
メキシコ住民たちは感染を予防するために、マスクを付けてから町に出る(Ronaldo Schemidt/AFP/Getty Images)


 米疾病管制センター(CDC)によると、これまでに見たことのない今回のウイルスは、豚、鳥およびヒトによく見られるウイルスの混合体であるとし、このウイルスは北米・ヨーロッパ・アジア地区を横断し感染を広げている未曾有の混合ウイルス症例であるという。一方、米国内で感染した10人の内、7人が回復したが、7人は共に豚と接していなかったという。CDC関係者は、感染者は豚と接していないことから、感染経路はヒトからヒトへの可能性があると示し、感染拡大の懸念を示した。

 一方、日本農林水産省は25日、豚肉を加熱調理すれば感染はしないと示し、中心温度71℃での豚肉の調理により、他の細菌やウイルスと同様、豚インフルエンザ・ウイルスは死滅すると発表したが、厚生労働省を中心に、WHO等からの情報収集を行うと共に、連携して対応すると示した。

 情報によると、豚インフルエンザの遺伝子構造では、ヒトが感染する季節的に発生するインフルエンザ・ウイルスのH1N1型と異なり、新型H1N1亜型ウイルスには鳥、豚およびヒトのウイルスのDNAが入っているという。また、インフルエンザ・ウイルスは突然変異がよく発生することから、それに対応するワクチンも毎年更新する必要がある。

 豚インフルエンザの感染症状は、突然の発熱、咳、筋肉や関節の痛みおよび極度の疲労感を含み、季節的に流行するインフルエンザの感染症状に類似する。また、豚インフルエンザは一般のインフルエンザより、下痢と嘔吐になり易い。

 (翻訳編集・余靜)


 (09/04/27 00:09)  





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