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WHO、中国大陸の新型インフル患者の存在に懐疑

【大紀元日本5月1日】中国が新型インフルへの緊急対応措置を発動した。陝西省で小学生100人以上にインフルエンザの疑いがあり、小学校が閉鎖されたことが伝えられたが、政府サイドは実証したくないようだ。WHO世界保健機関代表は、現在中国大陸には新型インフルの疑いのある病例が数例あると話している。ある養豚農家は4月28日火曜、生体豚の価格が1割近くも急落したと伝えた。

 メキシコの新型インフルによる死亡者は28日までに152人に増加。このためWHOはインフルエンザの大流行警告レベルを現在のレベル3からレベル4に引き上げた。中国国家品質検査総局も同日緊急公告を発布。各港の検疫検証部門に疫病発生地区からきた人々に対する体温チェックと診察を要求し、同地区からの船舶、航空機などの交通手段に対しても病例の疑いが出たことのある部分やトイレの消毒作業を行った。

 WHOの韓卓昇(ハン・ジュオシュン)代表は28日に行われた新型インフル疫病状況公表会場において、現在、大陸には疑いのある病例が数例存在し、患者はインフルエンザの症状が現れているが最終的に疑いのある病例はまだ確認されていないと話した。この他、比較的早い時期に陝西省のインフル集団感染例が存在したが初期段階では新型インフルからは外されていた。当日、あるメディアが韓代表に対し、陝西省の学生100人にインフルエンザ発生の疑いと、すでに学校が閉鎖されているという状況の事実を尋ねたところ、韓代表は中国衛生部の会談でも学校の状況の具体的な詳細は述べられていないと答えている。

 以下は同日、ラジオ自由アジア(RFA)記者が陝西省疾病予防センターに電話取材をした内容である。
記者:陝西省で学生100人以上がインフルエンザの疑いがあるウイルスに感染しており、学校がすでに閉鎖されていると聞きました。
研究員:この件について、今よく分かりません。現在指導者が会議を行っていますので会議が終わってからまた掛け直してください。明日です。
記者:この状況はご存知ですか。
研究員:我々は実験室職員なのですべてに順序があります。我々は知らせを待ってから調査を行うのです。
 しかし、記者は午後に網易により衛生部のウェブサイトから陝西省のインフル感染情報が転載されている事を発見した。同日晩にはすでに削除されており、衛生部のサイトを探してもこの情報は見つけることが出来なかった。原因は不明。

 また同日午後、WHO代表と中国衛生部・陳竺部長が会議を開き、新型インフルの脅威にい
ついて協議を行った。陳部長は、中国が13億人を抱える人口大国であり、公共衛生サービ
スを隅々まで行き渡らせることは難しいと考えているようだ。この他に国務院・温家宝首
相主宰の国務院常務会議では部署に対し、新型インフルに対する予防抑制措置の指示がなさ
れた。しかし河北省廊坊市文安県の養豚業を営む王さんは、新型インフルはすでに彼らにパ
ニックをもたらしているが、国は未だに彼らに対し予防を呼びかけてはいないと話した。
「間違いなく心配な問題だ。人々にパニックをもたらし。このパニックは間違いなく存在
する。私はこの養豚場に数百万元を投資しているが国は何の予防も呼び掛けておらず、個々
で予防強化を行っている」

 養豚業者が今最も心配している問題は、連日の市場での生体豚価格の急落である。河北
省承德市滦(ルァン)平県の劉さんは「2日前に500グラム5・1元だった価格が今は4・6元
になってしまった。5元以下だと赤字になってしまう」ともらしている。

 多くの養豚場ではパニックが起きているが、このH1N1ウィルスがヒトに感染すること
に対する不安ではなく、豚価格急落の心配であるという。同県保定市容城県の王さんもこ
こ2日の急落はかつてなかったものであり、この価格では何の利益も得られないと話して
いる。28日晩、彼は鎮で出された寄り合いの通知を受け取り、「我々もすぐに寄り合いを組
織し、その後この件に対応する」と話していた。

 28日中国外交は、中国政府がすでに緊急対応措置を発動し、さらにWHOおよび関連国
家と密接に交流し適時疫病状況を追跡すると伝えた。

 現在同国政府は全力で北米からの疫病情報を追跡しているが、地方当局は本土で発生し
た豚の大量死に対し、未だ有効な処理法案を見つけ出しておらず、東南快報歌謡の報道で
は福建省福清市城頭鎮の一部河川では半月以上も百頭以上の豚の死骸が川面に浮かび悪臭
を放っている。これらの死骸は麻袋に詰められ、多くの麻袋に入った豚は腐乱し、河には
蠅が飛び交っているという。多くの中国大陸ネットユーザーは、これらの豚は新型インフル
によるものではないかと次々に質問を寄せているという。

 また香港では政府が衛生防護センターに属する7科学委員会30人以上の専門家を召集し、新型インフル防止対策を協議している。行政長官である曾蔭権氏はWHOが挙げた新型インフル警告レベルが大流行するリスク増加を証明していると見ているそうだ。曾氏は香港は人が多く、旅行客も多いためリスクはかなり高いと話す。同氏は市民に対し再度、企業、家庭、各人及びコミュニティーの衛生に対する協力を呼びかけた。
                              (翻訳・坂本)

 (09/05/01 09:50)  





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