【大紀元日本6月11日】共同通信などによると米国務長官は9日、キューバのグアンタナモ米海軍基地にあるテロ容疑収容施設にいる新疆ウイグル自治区出身イスラム教徒17人を、中国と外交関係のない太平洋の島国パラオへ移送受け入れを要請していることを明らかにした。
17人は2001年の「9.11」事件のテロ容疑でアフガニスタン東部で拘束された。米政府はウイグル人勢力を敵視する中国に送還すれば拷問等の対象になることを懸念。中国と外交関係のないパラオに受け入れ要請しているという。
またAP通信は政府当局者の話として、米政府が移送受け入れの見返りに2億ドル(約195億円)の開発援助を用意したと報道したが、国務省高官は援助と移送協議の関連性を否定。パラオ側は要請を受け入れる意向とのこと。
ワシントンの連邦地裁は昨年10月、17人が「敵の戦闘員」ではないと判断し釈放を命令したが、連邦高裁では、その命令が取り消された。
(報道・飯村)
|