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【台湾百景】日本統治時代の国語読本

 【大紀元日本7月18日】前から気になっていた建物があり、昨日ふらりと立ち寄ってみました。「國立編譯館」。主には、学校で使う教科書の編纂、審査や、教科書関連の学術的研究、関連図書の翻訳などを一手に引き受けている機関で、その中で自由に見学できるのが、4Fにある「教科書資料中心」。

 
國立編譯館入口(写真=大江、2009.7.17)

ここには、1949年以来中華民国で使われてきた学校教科書がずらりと書棚に並んでおり、自由に手にとって見ることができます。外国で使われている教科書もかなりの量、収集されていました。

 実は、受付で入館手続きをしているとき、係りのおじさんが私の名前を見て、「日本統治時代の教科書もあるよ」と教えてくれたものですから、期待していたのですが、書棚には並んでいませんでした。そこで、念のため、係員に尋ねてみると、未整理の書棚から当時の国語教科書の復刻版を出してきてくれ、「この中でどうしても見たい原本があったら、書庫から探してきてあげる」と付け加えました。

 復刻版によると、国語の教科書は1901年(明治34年)から終戦前年の1944年(昭和19年)まで、5期にわたって編纂されたようで、いずれの期もそれぞれ12冊からなっていました。

 その中で一際目を引いたのが、明治期に発行された第1期のもので、線装本だったのです。一つの課が、本文と応用文からなっており、多くの課にはさらに「土語讀方」という見慣れないものが付いていました。

 これは、その課の本文の内容に相当する(場合によっては関連する)台湾語の表現をカタカナで表記したもので、日本語の理解の補助ならびにカナ表記に慣れさせるために配されたようです。

明治45年に臺灣總督府が発行した「臺灣教科用書 國民讀本」(復刻版)巻二・第二課。右のページから左ページ1行目までがこの課の本文で、それに続いて「應用」「土語讀方」が配されているのがわかる。第1期の教科書で、当方が見たいと思ったものは、あいにく同センターには原本がなかった。(写真=大江、2009.7.17)

「臺灣教科用書 國民讀本」(復刻版)巻四の表紙。線装本になっているのがわかる。(写真=大江、2009.7.17)

「教科書資料中心」前の廊下に飾られていた、台湾で使われてきた教科書の変遷を示す写真の一部。これは日本統治時代の教科書の部分で、「國史」「修身」「地理」などの教科書が見られる。(写真=教科書資料中心提供)

(記者・大江)

 (09/07/18 17:18)  





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