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米国連邦準備理事会(FRB)のベン・バーナンキ議長(AFP)

バーナンキFRB議長楽観論、欧米株式市場上昇

 【大紀元日本8月23日】米国連邦準備理事会(中央銀行)のベン・バーナンキ議長は21日、ワイオミング州のジャクソン・ホールで開催されたシンポジウムにおいて、米国及び世界経済が「底打ちしつつある」とし、「近いうちにプラス成長に転じるように見受けられる」と述べた。バーナンキFRB議長の楽観的な発言及び予想を上回る中古住宅指標結果を好感して、21日の欧米主要株式市場が上昇した。

 バーナンキ議長は8月12日に開催された金融政策を決定する連邦公開市場委員会(FOMC)の際に、米経済が年内にプラス成長に転じる見通しをしていた。しかし、依然として厳しい雇用情勢や景気の下振れリスクが残されているとし、しばらくの間史上最低水準の0%の政策金利を継続していくと判断した。

 同議長は景気回復のペースが緩やかで、10%と高水準にある米国の失業率を低下させるにはかなり長い時間が必要だと述べた。同議長は楽観的な見方を示した一方で、「難題は依然残っている。世界金融市場は緊張した局面に直面しており、企業や家計は融資が受けにくい状況にある」と指摘した。

 一方、全米不動産協会(NAR)の21日の発表によると、7月の中古住宅販売件数は前月比で7・2%増となった。1999年統計開始以来、最大の伸び率となった。差し押さえ物件の低価格、住宅ローンの低利息及び住宅購入時に米政府から受ける8000ドルの住宅購入補助金政策が、伸び率が拡大した主因だ。また、政府からの住宅購入補助金をもらえるのは11月30日までで、さらに住宅ローンの審査が1~2カ月かかるため、7月に住宅を購入しようと考える人が集中したという。

 バーナンキFRB議長の楽観的な発言及び予想を上回る中古住宅指標結果を好感して、21日の欧米主要株式市場が上昇した。ロンドン市場のFT100種指数終値は前日比で1・98%上昇し、昨年10月以来最高値の4850・89ポイントを付けた。ニューヨーク市場のダウ工業株30種とナスダック総合株価指数の前日比での伸び率も1・5%を超えた。

 
7月米国中古住宅販売件数は10年ぶり最大な伸び率を記録した。写真はサンフランシスコにある購入契約済住宅物件の看板。(Getty Images)

同シンポジウムにおいて、バーナンキ議長は、出席した日本やEUを含む各国金融当局関係者に対して、金融危機の再発を防止するために金融監督制度の改革を進めるよう呼びかけた。

(翻訳編集・張哲)

 (09/08/23 13:51)  





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