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甘粛省工商銀行本部前に張られた「詐欺反対、仕事を返せ」という横幕

銀行従業員、リストラに抗議デモ=中国甘肅省

 【大紀元日本9月15日】中国西北部の甘肅省蘭州市では先月末、省工商銀行の従業員が3日連続で、リストラに対する抗議デモを行うという事件が発生した。200人以上が集団で「詐欺反対、仕事を返せ」と書かれた横幕を張り、省工商銀行本部の前で抗議を行った。政権設立60周年にあたる10月1日を控える微妙な時期であるため、省政府と来訪の陳情受付担当官が事態を沈めようと抗議者との対話を取っており、従業員代表に対しては厳密に監視している。

 蘭州で抗議に参加した従業員代表によれば,甘肅省工商銀行の一部の従業員が、銀行側に定年までの残り年数を買い取ると迫られ、リストラに遭い、収入源も失った。これらの従業員は若くして銀行に奉職し、すべて手作業の時代で、数十年心血を傾けて商工銀行に尽くして来た者ばかり。銀行が電算化管理を導入した後は、高齢の従業員は無情に拋棄された。彼らは長年、権利主張を繰り返してきたが、武装警察に暴力で弾圧された。

 8月24日、甘肅省各地からの権利主張代表20人余りが8時半、工商銀行本部前に集合し訴えたが、取り合ってもらえなかった。

 翌25日、省內の各市県で解雇された200人余りの従業員が一斉に工商銀行本部前で横幕を張って抗議した。甘肅省工商銀行は社会の和諧を破壊し、従業員を欺く銀行であるとし、工商銀行から上訴権に基づいて書面での回答を強くもとめた。

 従業員の大規模な集団権利の主張に対し、25日、甘肅省の政府役人は、上訴受付窓口に赴き、銀行の上訴受付事務所で従業員代表と話し合った。工商銀行と協調して、解雇された従業員の問題を解決することを表明したが、その日程は示されなかった。26日に再び会談したが、具体的な結果は得られず、27日に従業員らが再度横幕を張って抗議したことで、双方の代表が再び会談した。

 連続4日間のデモは当局及び甘肅省工商銀行に対する圧力となったようだ。従業員代表の話によると、銀行側が、10月1日以前に従業員に対して同情する形をとり、銀行の従業員協議会は残された問題を引き続き調査すると約束したという。今後の計画などについては、政権設立60周年にあたる10月1日には、当局に報復される心配があるため、情報提供を控えている。

横幕を手に抗議する人たち

(記者・方曉)

 (09/09/15 05:00)  





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