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文化典故(図・柚子)

【人不可貌相】 人は外見で判断してはならない

 【大紀元日本9月21日】

 春秋時代の中国の思想家・孔子は3千人の弟子を持っていた。その中で、孔子は子羽(ツーユィ)という弟子に初めて会った時、見た目は愚鈍で口下手で不器用で、風采のあがらない彼に対して印象は良くなかった。孔子は、この弟子は見込みがないと思った。そして、もう1人、宰我(ツァイウォ)という弟子と初対面した時に、礼儀正しくて、口が達者である彼を気に入り、将来は見込みのある有望な人材だと考えた。

 しかし、孔子の予想と相反して、子羽は非常に学問に興味を持っていて、考えることを好み、倦まず弛まず勉学し、最終的には著名な学者となった。多くの若者が子羽を師として訪ねたほどの人気者だった。一方、宰我は非常に不精で、怠けて勉強しない。孔子がいろいろ教え導いても、成績は一向に上がらないし、戒め導いても全く無関心だった彼に対して、孔子は腹を立て、彼のことを「用のない朽ちた木材」即ち、役に立たない人の喩えで、後世でいう「朽木不可雕也」といった。

 孔子は当初2人の外見、話の内容と言葉遣いで、2人の実際の才能と相反する判断をしてしまったことで、「外見で人を判断すれば、子羽の時と同様に誤った判断をしてしまう。また、言葉遣いや態度で人を判断すると、宰我の時と同様に誤った判断をしてしまう」と感嘆した。このことから「人不可貌相」、即ち、容貌だけで人の良し悪しや能力を判断してはならない喩えが生まれた。

(翻訳編集・豊山)


 (09/09/21 05:00)