【大紀元日本9月6日】李登輝(86)元台湾総統は5日、東京日比谷公会堂で講演を行い、鳩山内閣が順調に第1歩を踏み出したことを祝福し、来場者に坂本竜馬の政策例を引き出して提言した。また、中国の将来は不確定要素があるとして、日台両国は共に、中国がちらつかせるニンジン(利益)に惑わされないよう、主体性を持つべきだと強調した。李元総統はすべて日本語で講演を行った。
李元総統は、東京青年会議所とNPO法人武士道協会が共催した「新日本創生フォーラム」で、「この国に誇りと希望を」というテーマの講演を行った。講演の中で、明治維新の英雄である坂本竜馬の「船中八策」に沿って提言。「脱古改制」とは中国の政治文化のやり方を脱却することを意味し、特に台湾人民に重要な政治改革方向を示した。また、今後の連立政権が正しく軌道に乗れるかどうかは、鳩山政権の民意に沿った執政次第とし、新任総理大臣は国民の幸福と安心を第1位に考えることが最重要課題であると強調した。さらに、日米協調路線を軸として、中国とは節度のある付き合い方をすることを提言した。
講演の中で、戦後の心の傷を引きずり、自虐的および自己否定的な態度から抜け出せない日本の外交は、他国に嘲笑されてしまうことを指摘。米国に無条件に服従したり中国に屈従するような外交は、世界の第2経済大国の身分に相応しくないとし、中国の将来に不確定要素があることを考慮して、日台は共に目先の利益に目を眩ませることなく、それぞれの立場を守って、友好的な態度を保つべきだと示唆した。
李元総統は、日本の外交問題に関し、「国際社会から尊敬を受けるような外交政策を展開するよう期待する」と述べた。
さらに、日本の指導者らに対しては、過去の過ちを犯さないように気遣いながら、積極的に「東亜共同体」を構築し、崩れつつある日台関係の再構築と強化を望むと述べた。そして、地理的政治学の角度からみても、台湾は日本の運命を掌握しているという見解を支持することを表明した。日本の指導者は利害関係を真剣に考慮し、木を見て森を見ず、小事にとらわれて大局を見失わないように呼び掛けた。
講演会終了後の記者団に対して李元総統は、日台関係をさらに強化することを望むと語った。また、日中関係は歴史の清算として処理すべきであり、いつまでも頭が上がらないような状態にいるべきではないと見解を示した。
訪日5回目の李氏は、10日まで日本に滞在し、高知、熊本での講演を予定している。
(翻訳編集・余靜)
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