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四川大地震で死亡した生徒の遺族。校舎の「おから工事」問題を究明するよう当局に請願している(Getty Images)

「清明節」 四川大地震支援者、死亡生徒の名簿を公開 真相究明訴える

 【大紀元日本4月7日】日本の春彼岸に当たる「清明節」の5日、中国の著名な現代美術家で建築家の艾未未(53歳、アイ・ウェイウェイ)氏は、2008年5月に起きた四川大地震で校舎の下敷きになり死亡した5千人以上の生徒の名前をネットで公表し、欠陥建築物の問題を究明するよう当局に呼びかけた。

 艾未未氏は、北京五輪の主会場「鳥の巣」の建築にあたった中国を代表するアーティスト。五輪については、後に「全民族の楽しいお祭りだと当初は思っていたが、結局、政治的プロパガンダに過ぎないとわかった」と述べ、会場の建築から身を引いている。

 艾氏は、2年前の大地震発生後、校舎の倒壊により亡くなった生徒の遺族が「おから工事」の問題を追及するよう当局に求めていることを知った。被害の全貌は公表されず、陳情を続ける遺族らが当局によって監禁・強制送還される現状を見て、艾氏はブログによる調査に乗り出した。

 当局にとって都合の悪い事件を調査するには、多大な犠牲を覚悟しなければならない。震災後、被災地で粘り強い調査を続け、校舎の欠陥工事を指摘した作家の譚作人(タン・ズォレン)氏は、自身の調査報告書を出版しようとした矢先に「国家政権転覆煽動罪」の容疑にかけられ、5年の禁固刑を言い渡されている。

 このような危険な状況の中、艾氏は「清明節」にちなみ、これまでに収集した5212名の死亡した生徒の名簿をネットで公表した。

 5日、艾氏は最も多くの死者を出した聚源中学校で支援者らと追悼式典を敢行。服役中の譚作人氏の妻も参加したと伝えられている。艾氏には、複数の私服警官による尾行・監視があったという。艾氏は自身のツイッターで一部始終の生映像を公開、「命を尊重し、(被害者のことが)風化されることを決して受け入れない」などと訴え、当局に対して問題の究明と真相の公表を再度呼びかけた。

(翻訳編集・叶子)


 (10/04/07 07:16)  





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