THE EPOCH TIMES

ゴルフ、乗馬、そして毛沢東思想 「富二代」育成コースが中国で流行

2010年08月10日 06時19分
 【大紀元日本8月10日】中国では改革開放が実施されて30数年が経った今、710万人いると言われる民営企業家は、世代交代を迫られている。起業当時、経済的にも時間的にも余裕がなく、子どもへの教育をおろそかにしがちだった企業トップらは、後継者育成問題に悩まされている。経営理論はもちろん、ゴルフや乗馬にも長けるなど金持ちの身分にふさわしい「品位」も身に付けてもらいたい。

 そのような富裕層の悩みに応じ、優秀な「富二代」(後継者)を育てる様々な育成プログラムが創出され、流行っている。有名大学、企業研修の専門機関のほか、政府部門も参戦し、年間100億元の市場を作り上げた。

 北京テレビ局の放送によると、7月下旬、ルイヴィトンのバッグやブランド品を身につけた300人の若者が全国各地から北京に集まり、「中国民営企業の伝承と発展」フォーラムに参加した。30代の人もいれば、12歳の小学生もいる。同行の親は数千万元から百億元の資産を有する民営企業等たち。3日間のコースの中、初日の最初の授業は、古代皇帝の皇位継承や、軍隊の戦略、毛沢東思想に基づく赤色の管理法など。授業の講師は北京大学の歴史教授と中国人民解放軍軍事戦略部研究員。

 そのようなコースは中国各地で盛んだ。もちろん、費用も安くない。「中財ネット」の報道によると、上海で行われる12週間のプログラムは66.8万元(約850万円)と高額だが、人脈作り重視で応募者は殺到しているという。

 大学が主催の場合、費用は多少安くなる。上海交通大学の場合、毎月週末の4日間を利用する1年半のコースで、12.9万元(164万円)。北京大学の場合、毎月3~5日間の集中講義の2ヶ月のコースで4万元(50万円)。いずれも「富二代」の身分にふさわしい価格となっている。

 育成プログラムでは、企業管理のほか、ゴルフ、乗馬、酒の嗜み方、フェラーリの楽しみ、そして海外視察まで実施しており、まるで「貴族」を育てようとしているという。国語ブームが高まっているため、ほとんどのプログラムに『道徳経』『易経』『論語』も盛り込まれている。いずれも人気学者が講義を担当するのが特徴の一つ。中には、夫婦喧嘩の対処法まで指導しているところもある。

 一方、政府主催のプログラムは「思想教育」の色合いが濃い。江蘇省の「民営企業家1000人育成計画」に、中国革命史、社会主義建設史、改革開放史が必修科目となっている。

 北京の民営企業家伝承と発展特訓コースも政府主催で、2年間のコースで4.8万元。学費はほかのコースよりやや安い。授業は、西洋の経営管理理論や礼儀、儒教思想のほか、毛沢東の軍隊指揮思想や「革命聖地」への訪問なども重点の一つという。

(翻訳編集・高遠)


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