前世の記憶を持つ人々 中国で強い反響

2014年09月03日 15時55分
【大紀元日本9月3日】「亡くなった人間は生き返れない」。この世間の常識を揺るがす事が中国で起きた。政府系メディアである上海市教育テレビの情報番組「特別伝真」はこのほど、前世の記憶を持つという人々への取材番組を放送し、無神論者が多い中国で強い反響を呼んだ。

 人々は湖南省懐化市通道侗族自治県坪陽郷の住民である。取材班の案内役を務めた町役場の幹部・楊盛玉さんの話によれば、現地住民およそ7000人のうち、前世の記憶を持つ人は約110人。一家で何人もが前世の記憶を持つ世帯もあれば、祖父が息子に、男性が女性に、動物が人間に生まれ変わるなど、様々な転生のパターンがあるという。

 およそ23分間の番組はそのうちの数人を紹介した。

 前世は漢族だったという女性

 侗族でありながら、流暢な漢族の言葉を話せる女性、石爽任さんの前世は漢族で、言葉も全部前世の記憶だという。

 幼少時から前世の氏名、住所、死因、死亡時の詳しい状況をはっきりと知っているという彼女は10歳のとき、前世の家族と対面を果たした。亡くなったとき3カ月だった長男は今生では彼女より10カ月年上。家族しか知りえない数々のことを言い当てたため、前世の家族は彼女のことを受入れ、いまも行き来しているという。

 双子姉妹の転生

 取材を受けたある双子姉妹は前世では仲良し姉妹だった。親に激しく叱られたことから無理心中を図った2人は今生、隣村で双子として生まれ変わった。

 恨みを忘れない男性

 同郷馬田村在住の呉暁さんは親戚の義祖父と初対面のとき、周囲をあっと驚かせる行動を取った。当時3歳だった彼は、すごい剣幕で70代の義祖父に飛びつき、靴で殴りながら、「このバカ婿め、殺してやる」と罵声が止まらなかった。

 彼の前世の記憶では、義祖父は当時の娘婿だった。二人は犬猿の仲だったため、転生後も恨みは消えなかったという。

 前世は豚だったという男児

 同郷譜頭寨在住の男児、呉君も前世の記憶を持つ一人。自ら豚の生まれ変わりだという彼は、自分を殺(と畜)した男性を識別できた。

 呉君はおよそ1歳のとき、同じ村に住む容さんを見かけると、必ず泣き叫んで逃げようとする。3歳のころになると、彼は養豚農家の人に、豚の好む野菜を教えようとするが無論相手にもされなかった。一方、容さんに対する恐怖心は一向に止まず、みかければ必ず走って逃げる。不審に思った大人たちが理由を問いただすと、彼は今生の祖父が飼っていた豚だったこと、そして容さんに、殺(と畜)されたことがわかった。

 この一件を経て、容さんはもう二度と殺生しないと、と畜の仕事をやめた。

 男性に生まれ変わった女性

 50代男性村民の呉民恩さんは3歳のころ、自分の前世のことを思い出した。出産時に難産で亡くなった女性だったという彼は死の直前のことを鮮明に覚えており、幼い頃に前世の家族全員を識別できた。前世の2人の娘とは、いまも母子として接しているという。

 母親が孫に、息子は曾祖母の生まれ変わり

 三世代同居の楊民放さん一家の状況はもっと摩訶不思議だ。目に入れても痛くない可愛い孫の初言葉は「私はおじいちゃんの母親」だった。孫が話した母親の名前や実家の情報も全部一致した。

 楊さんの30代の息子も2歳のとき、自分は祖父のおばあちゃんだと家族に度々言い出す。しかも、以前の自宅の場所や、いまの家に移った理由、隣近所のことなど様々な細かいことを正確に言い当てた。

 「私もいつか孫の孫に転生するかもしれない」と楊さんは家長として威張ることはまずない。

 前世の良い縁は引き継がれるか

 1982年生まれの男性、呉紅業さんの前世は隣村の村民の母親だったという。生前は非常に親孝行だった彼は、今生も前世の母親に強い親近感を抱き、その母親が亡くなったとき、10歳だった彼は悲しみに暮れ、憔悴しきったという。

 中国国内メディアは以前にもこの転生秘話を現地取材したことがあり、調査に訪れた専門家らも、空想や虚言などの可能性を排除したが、その謎を解明できず、研究を進めるべきとしている。

 今回の放送の映像はネットにも投稿され、中国で死後の世界に関する熱い論争が巻き起こっている。

(翻訳編集・叶子)


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