杭州臓器移植大会、国際組織は欠席 「臓器狩り」再注目

2014年10月31日 11時11分
【大紀元日本10月31日】中国臓器移植大会2014(Chinese Transplant Congress)が29日から31日にかけて、杭州市で開かれた。もともと9月に重慶で開催予定だった同大会は8月末、急遽、今月29日に杭州で開催すると日程変更が発表された。

 主催側は突然の変更通知に「いくつかの特別な理由」としたが、内容は明かされていない。前年度大会と比べると、今大会の宣伝などは非常に控えめだ。公式サイトでも、英語版を設けず、中国語版のみを開設した。多くの海外移植医療の専門家が招待されず、国際移植組織も欠席した。

 中国当局による伝統気功・法輪功の弾圧が始まった1999年から、中国の臓器移植件数は急に増え始めた。人権弁護士らからなる国際専門調査団やジャーナリストの調査によると、強制収容所に収められた法輪功学習者らは、この当局による臓器奪取された「生体臓器バンク」の出所となり、生きたまま臓器を収奪されていると指摘している。
 
 当局公式データによると、2003年から2006年にかけて移植件数が急激に増加した。臓器供給源は「あふれるほど」で、中国の病院では「臓器が患者を待つ」ほどの異常な状態が現れた。わずか数年の間に、中国は一躍「世界臓器移植の中心地」となった。ジャーナリスト、イーサン・ガットマン氏によると、2008年までに、少なくとも6万5千人の法輪功学習者が臓器の強制奪取により死亡したと述べている。

 2013年11月に開かれた前回の中国臓器移植大会では、国際移植学会(The Transplantation Society , TTS)のFrancis L. Delmonico会長らが証人に立つ中、中国当局は「杭州会議決議」(OTC Hangzhou Resolution)を締結し、2014年6月までに死刑囚の臓器使用を止めることを約束した。

 しかし、ここ一年、中国当局は態度を翻した。約束を守らなかっただけでなく、中国国内で死刑囚からの臓器強制摘出を合法化させようとしている。中国政府の背信行為は、国際社会、特に国際医学界を非常に失望させた。

 今年7月にサンフランシスコで開かれた「2014世界移植大会」では、主催側は「医学倫理的な理由」で中国医師ら35人の参加申請を拒否し、中国当局に「学術ボイコット」を行い、警告の意を示した。

 国際医学界は現在、中国開催の臓器移植大会に対し「参加しない、支持しない」との明確な態度を表明している。

(翻訳編集・王君宜)

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