英ウィリアム王子の3月訪中 中国は「気遣い」見せ、象牙輸入禁止

2015年02月28日 13時29分
【大紀元日本2月28日】英ウィリアム王子は忙しく初訪日スケジュールをこなした後、3月1日には中国へ渡る。22日付英紙テレグラフは論評記事のなかで、英王室メンバーが過去訪中する際に巻き込まれたトラブルを取り上げ、ウィリアム王子に対し「慎み深く細心の注意を払う必要がある」と記した。

 英国王室はかつて中国との外交史でいくつかの不快なエピソードを経験した。エリザベス女王夫妻が1986年に訪中した際、夫のフィリップ王配が、陝西省西安に留学中の英国人学生に「ここに長く滞在したら(中国人みたいに)目が細くなりますよ」と冗談を言った。このことで同氏は「人種差別」と非難された。

 また、ウィリアム王子の父・チャールズ皇太子が1997年7月の香港返還式典で面会した当時の江沢民国家主席らについて、日記で「気味悪く老朽化した蝋人形のよう」などと批判的記述を残していることがわかっている。この話は一時、外交問題に発展する可能性があると懸念されていた。

 王子は動物愛護の活動家 気を使う中国

 ウィリアム王子自身は人権と動物愛護の活動家だ。一方、中国は象牙など希少動物の密輸犯罪の温床の国として知られている。2014年12月、王子は世界銀行で演説し、中国と東南アジアの価格高騰が密猟を助長していると批判した。そのため中国政府は訪中する王子へ「好意」を示すためか、突然、26日に「象牙製品の輸入を1年間禁止する」と発表した。

 ウィリアム王子一行は、アジア象などが棲息する雲南省の森林保護区で観光地の「野象谷」を訪問する予定だ。英王室側は野象谷を訪問地からキャンセルしないとの考えを示し「遠方からの説教よりも、ウィリアム王子が異なる文化的視点で地元の人々と意見を交換することは非常に重要」と強調した。

 王室伝記作家のペニー・ジュナー(Penny Junor)氏はテレグラフの取材に対し、「これは歴史的訪問のみならず、英政府がいかにウィリアム王子を重視しているかを示している。父親のチャールズ皇太子はチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の長年にわたる支援者だ。人権も避け難い問題で、気持ちの楽な旅ではない」との見解を示した。

 ウィリアム王子は3月1日から4日までの日程で中国を訪問する。英王室の主要メンバーとして約30年ぶりの訪中となる。北京、上海、雲南を訪れる予定。

(翻訳編集・王君宜)


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