秘密文書が明かす、元中国総書記・趙紫陽氏の志

2005/06/03
更新: 2005/06/03

【大紀元6月3日】北京からの情報によると、前総書記・趙紫陽氏との談話を記録した秘密文書が公開された。文書には「趙氏は独裁権力を放棄し、中国を民主の道に導くようにと、中国共産党に呼びかけた」と記述されている。

AFP通信は今週木曜日の報道で、この秘密文書の執筆者は趙紫陽氏の親友で気功師の宗鳳鳴さんであると発表した。報道によると、中国当局は宗鳳鳴さんがこの秘密文書を公開することを、再三にわたって阻止しようとした。85歳の宗鳳鳴さんはAFP通信の取材に対し、趙紫陽氏は「中国には経済の改革開放だけでは不十分であり、民主自由が必ず必要である」という理念を堅持したので、中国政府は彼の強い信念を脅威だと認識した、と話した。

さらに宗鳳鳴さんは、中国の経済改革は民主主義を必要としており、それが実現されなければ改革も成功しないだろうということ、また、中国が民主と法治国家の基盤を持たなければ、将来腐敗社会になるのは必然的であるということも、趙紫陽氏が主張していたと述べた。

AFP通信からの情報では、この秘密文書の公開に関わったとされる、シンガポール紙「海峡時報」のベテラン記者・程翔さんが、苦しい立場に追い込まれている。中国政府は、程さんが中国で逮捕された理由として、彼がスパイ活動に従事していたことを伝えているが、程さんの妻・劉敏儀さんは、中国政府の発表は作り話であると訴えている。

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