ブタ連鎖球菌に感染(続報)

2005/07/28
更新: 2005/07/28

【大紀元日本7月28日】四川省で発生したブタ連鎖球菌の人への感染で、26日夜までに24人の死亡が発表された。香港の文匯報の報道によると、伝染病発生地である四川省資陽市では、業者らが病死した豚の肉を販売していた。その中の一部は、埋葬処分した病死豚を掘り出し、これらの豚肉を販売する業者もいた。資陽市公安当局は、既に2件の病死した豚肉を違法販売する業者を摘発し、3人の業者を逮捕したという。

現地の公安当局は、これからもこうした違法行為を摘発し、厳しい処分することを表明した。

中国衛生部ニュース事務室の最新通告によると、26日までに四川省で、ブタ連鎖球菌に感染した人数は117人に上る。その内24人が死亡し、21人が危篤状態となっている。

台湾のTVBSは次のように報道した。「1日で新たに5人の死者が出たということは、今回の伝染病が早いスピードで拡大している事を裏付けている。症状は激しい動悸と全身の震え、高熱、嘔吐などである」

中国の今回の疫病発生は突発的である。WHO(世界保健機構)は、今回のブタ連鎖球菌感染事件は史上最悪であり、進展を注意深く見守っていくと表明した。WHOの西太平洋地域スポークスマン・ディズ氏は、「25%という死亡率は非常に高く、憂慮すべきだ。新種のウィルスが発生したかどうかは、確定できない」という見解を示した。

民間療法も効かず、特効薬もない状況の中、医療機関は大量の抗生物質を投与して患者の治療に当たっている。一部の専門家の間では、ウィルスが既に変異を起こした可能性があると認識している。中国国家衛生部は、ワクチンの緊急開発を命じ、感染拡大を防ごうとしている。

香港の衛生防護センターは、2004年以来同じ病気で、9人の感染者が出ており、うち1人が死亡したと発表した。香港政府は、今回の四川省の感染人数の多さは尋常ではなく、人間がブタ連鎖球菌に感染する案件を報告体制に編入するかどうかを検討していくと発表した。

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