胡耀邦元党総書記 初の記念式典、その真意は?

2005/09/12
更新: 2005/09/12

【大紀元日本9月12日】11日20日人民大会堂で、1989年4月に死去した胡耀邦元党総書記生誕90周年記念式典が中国共産党主催で行われることが明らかになった。これは胡耀邦氏が死去して以来、共産党が初めて開く記念活動である。ロイター通信が伝えた。

改革路線を推し進めてきた胡耀邦氏の死を偲ぶ集会は、1989年6月の「天安門事件」に発展した。それ以来、中国の国営マスコミではその名はほとんど言及されなくなった。しかし、なぜこの時期に、政治改革のシンボルとも言える胡耀邦氏を記念することになったのだろうか。共産党の真意は一体どこにあるのだろうか。

ある関係者の話によると、胡錦濤中国国家主席は、胡耀邦氏の名を借りて、その政治的資産を受け継ごうとしているという。

また、中国問題の専門家によると、中共はかつてない危機に晒されている可能性があるという。現在中国大陸で中共脱退者が続出し、すでに400万人を超えた。中共の統治を維持するために、「天安門事件」の名誉を回復し、離れた民心を取り戻す可能性があり、この時期に行われる胡耀邦氏の記念活動はその前触れであるかもしれないという。

(記者・王珍)
関連特集: