香港専門家:福建コレラ疫病発生情況は尋常ではない

2005/09/23
更新: 2005/09/23

【大紀元日本9月23日】福建省からのある情報によれば、過去1ヶ月半に現地では172件のコレラ疫病報告があったという。香港の専門家によると、毎年約200件しかなかったコレラの症例が、1ヶ月内で、百件を上回るというのは、すでに尋常ではない現象だという。中央社が伝えた。

香港政府はこの報道について重大な関心を寄せ、中国当局に詳しい情況を問い合わせているという。

福建省外交事務室は最近、省内で発生したコレラ疫病はすでに防止され、決してほかの省には蔓延せず、今のところ死亡報告もないとしている。

しかし、香港の伝染病専門家は、中国大陸がWHO(世界保健機構)に通報したコレラの症例は過去2年、毎年約200件しかなかったが、1ヶ月内で、百件を上回るというのは、すでに尋常ではない現象だと指摘した。

香港微生物学者は、香港市民に、福建省にいく場合、感染を防ぐため、必ず食品及び飲用水の清潔衛生に注意を払わなければならないと呼びかけた。

また、香港衛生署も福建省のコレラ爆発状況を調べる一方で、市民に生鮮の魚介類は十分に火を通してから食べるよう呼びかけている。

台湾衛生署の疾病管制局の資料によると、福建省のコレラ疫病発生は持続しており、8月12日から今日までのコレラの症例はすでに200件を累積したという。台湾当局は市民に中国に旅行、ビジネスにいく際には、生食は控えるべきで、特に暴飲暴食はしないこと、そして常に手をよく洗うことで、コレラ感染を防ぐよう注意した。

記者は今週火曜日に福建省衛生庁にこのことについて電話をかけて問い合わせたところ、電話に出たものは詳しい情況を話そうとしなかった。彼は「それは主管部門にきいて下さい」と答え、記者が「あなた達は知らないですか」とたずねると、「知らないのではない。衛生庁ではなく、主観部門にきいてほしい」という答えが返ってきた。

記者は福州市の衛生局にも電話をかけて問い合わせてみたが、当番のひとは担当責任者が事務室にいないとの理由で回答を断わった。

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