中国外交部長、日中関係で日本指導者を批判

2006/03/09
更新: 2006/03/09

【大紀元日本3月9日】中国外交部長・李肇星氏は7日、北京で国内外向けの記者会見を開いた。日本の記者から日中関係や東シナ海のガス田開発問題について質問されたところ、靖国問題を取りあげ、日中関係を困難にしているのは「日本の個別の指導者がいまだに侵略戦争を発動したA級戦犯を参拝しているからだ」と日本の小泉体制を非難した。小泉首相は同日夜、中国側が重ねて靖国参拝を批判する姿勢に対し「もう靖国は外交カードにならない」と反論し、参拝は特定の個人ではなく「戦没者全体に対してだ」と指摘した。

李外交部長は、靖国参拝は「中国人民の感情を傷つけ、他の多くの国民も受け入れない」とし、ドイツの当局者の「ドイツではヒトラーやナチスを崇拝する指導者はいない」や米国人やマレーシア人の「恨み」の言葉を紹介し、さらに、日本の真珠湾攻撃やマラッカ海峡空襲に対する米国人やマレーシア人の日本批判の言葉を紹介し、日本の小泉体制を批判した。

また、中国は日本と近隣友好協力関係を発展する基本方針は変えていないとし、胡錦涛総書記が去年4月23日ジャカルタで提起した5項目の主張に従い、日中関係の改善と発展に積極的に努力したいと述べた。

東シナ海でのガス田開発ついては、中国は両国が争議しない中国近海で発掘していると述べ、双方は話し合いでの問題解決を望んでいるとした。

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