国民党党首:台湾独立提唱は言論の自由、民間交流拡大で「一つの中国」に

2006/05/11
更新: 2006/05/11

【大紀元日本5月11日】シンガポール訪問中の台湾最大野党国民党党首で、馬英九・台北市長は8日、リークアンユー公共政策学院で「台湾の新思惟」について講演を行い、中共メディアに対して、台湾人の民主観念に説き及んだ。中央社が伝えた。

馬党首は演説の中で、台湾、両岸および国際関係についての考えに言及(中央社)

馬党首は新華社の記者から、2008年の総統最有力候補として、それまでに如何なる方法で、台湾独立を防止し、または2008年以降、他の政党の台湾独立推進を防ぐかの質問に対して、台湾の人々は言論の自由に基づいて、台湾独立を含む異なる政治主張を持つことができるとし、台湾独立を阻止することはできないと言明した。馬党首は、しかし、殆どの台湾人は現状維持を支持することを強調した。

馬党首は、中華民国憲法の主張が「1つの中国」であり、最大政党の国民党は同憲法を守る主張であるため、台湾独立は国民党の選択股にはならないと言明した。

馬党首は、台・中両岸は「統一問題」について共通の認識がないため、両岸の民間交流を拡大すれば、同問題に対する認識を変えることができる考えを示した。馬党首は、連戦氏が大陸訪問後、大陸人民は台湾に対する敵意が60%より30%まで下がり、親近感が15%より30%へと上がったことに言及した。

馬党首は、1992年に香港会談で協議に達した「九二共通認識」に戻り、出発し直すことが両岸にとって最重要であると強調した。また、投資・直行便の運航・共同市場の「3項目の連結(スリー・リンクス)」をいち早く推し進めることも急務であるとの意見を示した。

馬党首は、国際情勢は両岸関係を影響しているとし、しかし、両岸の人民が自信を持っていれば、双方の見解の相違を解決できるとの考えを示した。

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