シンガポール、豪邸の3割が中国人の手に

2011/11/24
更新: 2011/11/24

【大紀元日本11月24日】不動産サービス最大手の米シービー・リチャードエリスがこのたび発表した統計データによると、ここ15カ月間で、シンガポールの高級住宅の30%が中国人に購入され、外国籍では1位となっている。中国国内の住宅購入制限や物権の永久所有権、緩い融資政策などにより、シンガポールで不動産投資する富裕層が増えていると専門家は指摘する。

不動産価格の高騰を抑えるため、中国都市部で購入を制限する政策が実施されている。こうした背景から、海外への投資を始めた人が増えている。今年第3四半期だけで、429件の住宅が中国人によって購入された。これは全体の4850件のうち、8.8%を占めているという。インドネシア人とマレーシア人を超え、個人向け住宅の最大の買い手となっている。

さらに、シンガポールの不動産市場が、近年、価格上昇を続けているのも要因の一つ。そして、2割の頭金で物件を購入でき、金利が0.8%と低いため、賃貸に出せば収益を得ることが可能だという。

一方、シンガポール政府は流れ込んできた中国富裕層のマネーにも警戒感を示している。不動産価格の上昇を防ぐため、購入して一年以内に物件を売却する場合、16%の取引税を課している。

 (翻訳編集・高遠)

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