[ワシントン 8日 ロイター] – 米国家安全保障局(NSA)の高官、ロブ・ジョイス氏は8日、中国が米国とのサイバースパイ対策に関する合意に違反しているとの認識を示した。
2015年に当時のオバマ大統領と中国の習近平国家主席は、サイバースパイ対策で「相互の理解」に達するとともに、両政府が経済スパイを行なわないことで一致した。
ジョイス氏は、中国がこの合意に違反しているかとの質問に「われわれはそう考えている」と述べた。ただ、攻撃の件数は合意以降「劇的に」減少したと指摘した。
同氏は「(中国による)合意履行の有無については白黒のはっきりすることではないが、合意の枠を大きく超えているのは明らかだ」と述べた。
2015年の合意には、諜報活動目的での従来の政府間のサイバースパイを行わないことまでは含まれていない。
そうした活動では、連邦政府機関へのサイバー攻撃で今年2000万人超の情報が流出するなどしている。米当局者はこれまでに中国の関与を指摘しているが、同国政府が関与したとの認識は示していない。
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