河野外相、合意なき離脱なら「日本の対英投資減少」=BBC

2019/06/27
更新: 2019/06/27

[ロンドン 27日 ロイター] – 河野太郎外相は27日、英BBCとのインタビューで、英国が合意なく欧州連合(EU)を離脱すれば、日本の対英投資が減少する可能性があるとし、メイ首相の後任となる与党・保守党党首選の2候補に合意なき離脱の回避を求めた。

河野外相は、英語でインタビューに応じ、英経済への重要な投資家である日本は英国の無秩序なEU離脱が現地の日本企業に悪影響を及ぼすことを非常に懸念していると説明。

「Please, no no-deal Brexit(どうか合意なき離脱はしないでほしい)」と述べ、「すでに一部企業は事業拠点を欧州の別の場所に移し始めている」と指摘した。

英国から投資を引き揚げる動きがでるかの質問に「投資が減少していく可能性はある」と述べた。

保守党党首候補のジョンソン前外相とハント外相は、望ましい選択肢ではないとしながらも、合意なき離脱も辞さない構えをみせている。

河野外相は、合意なく離脱した場合、自動車メーカーは物理的な税関手続きが必要となり、事業を続けられなくなる可能性があると指摘した。

昨年の英国の自動車生産台数は150万台。その約半分を日産自動車、トヨタ自動車、ホンダが占めた。

Reuters
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