北朝鮮に短距離兵器も認めず、日米で一致=米大統領発言で官房長官

2019/07/02
更新: 2019/07/02

[東京 2日 ロイター] – 菅義偉官房長官は2日閣議後の会見で、トランプ米大統領が北朝鮮の短距離ミサイル発射を問題視しない考えを示したことについて、「北朝鮮に安保理決議の完全履行を求める方針は日米で完全に一致している」として、大統領発言は日米間で共有している方針とは異なるとの認識を示した。

6月30日に事実上3回目となる米朝首脳会談が行われ、トランプ大統領が北朝鮮の小型ミサイル発射を問題視しない考えを示した。

これについて同長官は「北朝鮮に安保理決議の完全履行を求める方針は日米で完全に一致している。全ての大量破壊兵器、あらゆる射程の弾道ミサイルの完全廃棄を求めるものであり、北朝鮮の核保有を認めることは決してない」と強い口調で述べた。その上で日米・日米韓で緊密に連携していく方針を改めて示した。

香港が中国返還22年を迎えた1日夜、若者ら千人以上が暴徒化して立法会(議会)の建物になだれ込み、警察が強制排除に乗り出して制圧された。同長官は「日中首脳会談で安倍首相は、自由で開かれた香港の繁栄の重要性を伝えている。関係者の話し合いを通じて香港の安定が保たれることを強く期待している」と述べた。

 

(中川泉 )

Reuters
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