[ベルリン 3日 ロイター] – ドイツのショルツ財務相は、与党の予算担当議員らに対し、政府は「現時点で」財政均衡路線を転換して気候変動対策の財源を赤字国債で賄うことは考えていないと伝えた。有力議員が明らかにした。
メルケル首相率いる保守のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と連立相手の社会民主党(SPD)は現在、包括的な気候変動対策を議論しており、大幅な財政負担が生じる可能性が高い。
政府高官は先月ロイターに対し、財務省が「グリーンボンド(環境債)」の形で赤字国債を発行する案を検討していると明らかにした。[nL4N2544OW]
SPDで予算を担当するヨハネス・カールス議員によると、3日に開かれたショルツ氏と議員らの会合では、気候変動対策の財源を既存資金と追加の歳入で賄うことで一致した。
カールス氏は、赤字国債発行と財政均衡路線の転換は「現時点で」計画されていないと述べた。
同氏によると、議員らは会合で、政府は現議会の任期が切れる2021年まで赤字国債を発行せずに歳出を拡大することができるとの見方を伝え、ショルツ財務相も異論を示さなかったという。
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