ソロモン諸島、特別委が「台湾と断交し中国と国交樹立」を勧告

2019/09/13
更新: 2019/09/13

[シドニー 13日 ロイター] – 太平洋の島国ソロモン諸島の議会特別委員会は13日、台湾との外交関係を絶ち、中国との国交樹立を勧告する答申書を政府に提出した。

ロイターが入手した答申書のコピーは、台湾と断交して中国と外交関係を結び、首都ホニアラ(ガダルカナル島)に中国の在外公館を置くよう勧告。

「検討の結果、国交相手を中国に変更し、中国との外交関係を正常化すれば、ソロモン諸島にとって大いにプラスとなることが明らかになった」とした。

この件に詳しい2人の関係筋によると、答申書の内容は13日の閣議で検討された。議会にはまだ提出されていない。

ソガバレ首相はこれまで、特別委員会の答申を受けるまで正式な決定は下さない方針を繰り返し示している。

関係筋の1人によると、台湾との外交関係維持を支持する議員らは、政府が答申書を公開し、意見を収集してから決定を下すよう求めるとみられる。

ソロモン諸島にある台湾の外交窓口に問合せしたが、今のところ、回答はない。現時点で中国外務省のコメントは得られていない。

ソロモン諸島が断交を決定した場合、台湾と外交関係を持つ国は16カ国となる。前年は、中米エルサルバドル、ドミニカ共和国、西アフリカのブルキナファソが台湾と断交し、中国と国交を樹立した。

Reuters
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