[ワシントン 11日 ロイター] – トランプ米大統領は11日、反ユダヤ主義的活動を放置している大学への連邦予算配分を禁じる大統領令に署名した。
大統領令は、1964年公民権法第6編に基づき、学生などを反ユダヤ主義的な差別から守ることを主旨とする。
トランプ大統領は「大学へのメッセージは次のようなものだ。もし政府から毎年受け取っている多額の予算が欲しいなら、反ユダヤ主義を否定しなければならない。非常に明快だ」と述べた。
有力ユダヤ人団体、名誉棄損防止同盟(ADL)は、大統領令は反ユダヤ主義について貴重なガイダンスを示していると歓迎した。
背景には、近年、一部大学生の間で、イスラエルのパレスチナ政策を批判しパレスチナを支援する「ボイコット、投資引き揚げ、制裁(BDS)運動」への支持が広がっていることがある。
ただ、BDS運動は米議会の与野党議員が批判し、多くの州がBDS運動を規制する措置を講じている。