大紀元時報

アングル:新型コロナなぜ再陽性、韓国で進む研究と新たな疑問

2020年04月19日 16時00分
韓国では新型コロナウイルス感染症から回復したのに、その後のウイルス検査で再び陽性と判定される事例が、数はまだ少ないものの、増えてきている。同国保健当局者は、可能性が考えられるいくつかの理由を研究している。写真に嶺南大学の病院に設置されたドライブスルー形式の検査。3月3日、大邱で撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
韓国では新型コロナウイルス感染症から回復したのに、その後のウイルス検査で再び陽性と判定される事例が、数はまだ少ないものの、増えてきている。同国保健当局者は、可能性が考えられるいくつかの理由を研究している。写真に嶺南大学の病院に設置されたドライブスルー形式の検査。3月3日、大邱で撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Sangmi Cha

[ソウル 16日 ロイター] - 韓国では新型コロナウイルス感染症から回復したのに、その後のウイルス検査で再び陽性と判定される事例が、数はまだ少ないものの、増えてきている。同国保健当局者は、可能性が考えられるいくつかの理由を研究している。

専門家によると、主に考えられるのは再感染、再発、そして検査の不備だ。

韓国疾病予防管理局(KCDC)によると、そうした事例が16日までに141件、報告されている。

<再感染か再発か>

再感染は、最も懸念されるシナリオだ。集団免疫の獲得の判断に大きく影響してしまうからだ。しかし、KCDCも多くの専門家も、再感染は最も考えにくいとしている。

その代わりにKCDCは、ウイルスの一種の再発、つまり再活性化の説に傾いているという。

専門家によると、再発は、ウイルスの一部がしばらく一種の休眠状態になっていることを意味している可能性がある。あるいは一部の患者が特定の条件や免疫の弱さを持っていて、目覚めるウイルスに影響を受けやすいことを意味する可能性があるという。

中国と米国の医師らによる最近の調査では、新型コロナウイルスがTリンパ球(T細胞)を損なう可能性が示唆された。T細胞は、体の免疫システムが感染症と闘う能力に中心的な役割を果たす細胞だ。

高麗大学薬学部のウイルス学研究者、Kim Jeong-ki氏は、こうした再発について、圧縮されたバネが一気に戻る動きに例える。「バネは押すと縮むが、手を放すと跳ね上がる」と説明した。

しかし、再感染ではなく再発であることが判明したとしても、それはそれで、ウイルス感染拡大を抑止する上では、新たな難問の合図になるかもしれない。

ワクチン開発の専門家で中央大学の教授でもあるSeol Dai-wu氏は「韓国の保健当局はまだ、ウイルスの再活性化した患者たちが、第3者にウイルスをばらまく事例を確認していないが、それが証明されれば由々しい問題になる」と述べた。

<検査の限界>

韓国では、48時間で2度のウイルス検査が陰性になれば、患者のウイルスは消えたとみなされる。

韓国で用いられるRT-PCR検査は総じて精度が高いと考えられているが、専門家によると、少数の検査例では誤った、あるいは矛盾した判定が出る可能性がある。

Kim氏は「RT-PCR検査は95%の精度を誇るが、それは2-5%の確率で、誤って陰性と判定されたり陽性と判定されたりするかもしれないということだ」と指摘。体内に残っているウイルスが少な過ぎて、検査で検出できないこともあり得るとした。

KCDCのKwon Jun-wook副局長は14日の会見で、ウイルス検査は非常に繊細な作業となるため、少量で、恐らく無害かもしれない水準のウイルスを検出してしまう可能性があると指摘。そのため、回復したはずの患者が、再び陽性判定されるのではないかとの見方を示した。

嘉泉大学のEom Joon-sik教授によると、必要な検体が適切に採取されていない場合も、検査結果は損なわれ得るという。

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