WTO事務局長選、兪氏が撤退 ナイジェリア元財務相の選出確実に

2021/02/06
更新: 2021/02/06

[ソウル/ジュネーブ 5日 ロイター] – 韓国の兪明希(ユ・ミョンヒ)産業通商資源部通商交渉本部長は5日、世界貿易機関(WTO)の次期事務局長選挙から撤退すると発表した。これにより、次期事務局長にはナイジェリアのヌゴジ・オコンジョイウェアラ元財務相が任命されることが確実となった。

WTO選考委員会は昨年10月、日本や中国、欧州連合(EU)などが推すオコンジョイウェアラ氏を次期事務局長に推薦する意向を表明したが、トランプ前米政権は兪氏を支持するとしてこれに反対。WTOは11月に予定していた指名の会合を延期していた。

兪氏は声明で「WTOの機能を促進するため、様々な要因を考慮し撤退を決めた」とした。決断に際しては、米国を始め同盟国とも協議を行ったという。

オコンジョイウェアラ氏は声明で、任命の行方を楽しみにしていると表明。「一丸となって取り組むべき重要課題が待っている」とした上で、必要とされる改革に集中したいと述べた。

米通商代表部(USTR)も5日、オコンジョイウェアラ氏と協力して仕事をする用意があると、同氏への支持を表明した。

*内容を追加します。

Reuters
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