中国北東部の黒龍江省にある中ロ国境地帯の綏芬河市で、ロシアからの木材を運び込む労働者たち(FREDERIC J. BROWN/AFP via Getty Images)

「掃除機のように天然資源を吸い取る」ロシア当局者、中国を批判

ロシア政府の天然資源部門の責任者はこのほど、連邦議会で中国による希少な動植物資源の違法採集、密猟が深刻だと報告した。

ロシアの国営メディア「ロシア・トゥデイ(RT)」によると、連邦天然資源利用監視局のスビトラーナ・ラディオノワ局長は10日、連邦議会の上院公聴会で、密入国した中国人による希少な植物や動物を採取、密猟する違法行為が多発していると報告し、生物の多様性を脅かし、絶滅危惧種を全滅させる恐れがあると示した。

「私たちの『偉大な兄貴』は、我が国の天然資源を掃除機のように容赦なく吸い取っている。イノシシ、松ぼっくり、そして白樺茸(チャーガ)まで狙われている」と同局長は状況を説明した。

1950年代初頭、旧ソ連の援助を受けていた中国は旧ソ連のことを「偉大な兄貴」と呼んでいた。

中国への木材供給も問題となっている。中国は世界最大の木材消費国である。国連の統計では、中国は世界の木材輸入量の39%を占めている一方、ロシアは木材の主要な輸出国である。

ロシアメディアによると、シベリアや中国との国境地帯では、違法な森林伐採や中国側との木材の違法取引が日常的に行われている。

2019年、シベリアで大規模な森林火災が発生したが、ロシア政府は中国への木材輸出禁止令を発動しなかった。

同国のドミトリー・コビルキン天然資源大臣は当時、禁止令を出すべきだと主張したが、デニス・マントロフ産業貿易大臣は世界貿易機関(WTO)の関連規則に違反するなどの理由で異議を唱えた。

(翻訳編集・叶子静)