台湾国営石油企業、ソマリランドの原油採掘権獲得 米政府の後押し受け

2021/12/24
更新: 2021/12/24

アフリカ東部に位置するソマリランド共和国の駐台湾代表処は20日、同国政府が台湾石油元売り公営会社、台湾中油(CPC)に対してソマリランドにある鉱区の採掘権を承認したことを明らかにした。王定宇立法委員(国会議員に相当)によると、米政府の後押しと協力により、ソマリランドと台湾が中国当局の妨害を克服し、原油探査プロジェクトの合意に達した。

英ロンドンに本社を構えるエネルギー大手、ジェネル・エネルギー(Genel Energy)の発表では、同社とCPCが全額出資するソマリランドの子会社OSCが共同で原油資源を採掘する。OSCはそのうち49%の採掘権を持つ。原油採掘量は最大50億バレルで、2023年に採掘を始める予定。

昨年、台湾とソマリランドは大使館に相当する駐在代表処を相互に設置した。それ以降、中国当局はソマリランドの隣国であるソマリアを通じて、ソマリランドに対して軍事的圧力を強めた。中国軍は昨年11月、ソマリア沖のアデン湾の海上で実弾射撃訓練を行った。ソマリランドの西部に位置するジブチには、中国海軍の海外基地、駐ジブチ保障基地がある。

台湾メディア「三立新聞」電子版によると、王定宇立法委員は、米政府が台湾とソマリランド間の原油探査プロジェクトを知った後、12月初めに特別チームをソマリランドに派遣したと明かした。米政府関係者は、ソマリランドのムセ・ビヒ・アブディ大統領や与党・平和統一開発党の幹部らと会談し、台湾駐ソマリランド代表処の羅震華代表とも意見交換を行った。

王立法委員は、中国当局が台湾のソマリランド原油採掘権取得を「非常に妬んでいる」「背後で台湾とソマリランドの関係を壊そうとしている」と批判した。委員は、米台間の協力が台湾・ソマリランドの外交関係を一段と強化したとの見方を示した。

ジェネル・エネルギー社、CPC、ソマリランド政府は過去1年間、採掘権を巡って交渉を行っていた。対象のSL10B13鉱区はソマリランドのベルベラ港から150キロの海上に位置する。

(翻訳編集・張哲)

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