米議員ら ワクチンを巡りケネディ保健福祉長官を追及

2026/04/17
更新: 2026/04/17

ロバート・F・ケネディ・ジュニア米保健福祉長官は4月16日、自身および自身の監督下にある機関が行ったワクチン関連の措置を巡り、批判的あるいは支持的な立場をとる議員らと対峙した。

ワシントンで行われた公聴会において、下院歳入委員会の複数の民主党議員は、ワクチン指針の縮小や接種推奨キャンペーンの撤回が米国人を危険にさらしていると主張した。

同委員会の民主党トップであるリチャード・ニール議員(マサチューセッツ州選出)は、冒頭陳述でケネディ長官に対し、「はっきりさせておくが、ワクチンの背後にある科学に何ら変わりはない」と述べ、ケネディがこの問題を政治化していると非難した。

ケネディ氏の支持の下、米疾病対策センター(CDC)はインフルエンザやロタウイルス、その他4つの疾患に対するワクチン推奨を縮小した。ただし、これらの変更は連邦判事による差し止め命令を受け、現在は保留状態となっている。

ジュディ・チュウ議員(カリフォルニア州選出)は、すべての新生児に生後間もなくのB型肝炎ワクチン接種を勧める指針を廃止したことは「極めて有害」であり、すべての乳児がリスクにさらされていると主張した。

これに対しケネディ氏は、「B型肝炎は恐ろしい病気だが、乳児にリスクはない。母親が感染していない限り、実質的にリスクはゼロだ」と反論した。

また、自身のワクチンに対する広範な見解についても触れ、推奨の撤回があったとしても、ワクチン接種スケジュールから削除されたものは一つもないと指摘した。

「親はインフォームド・コンセント(説明を受けた上での同意)を通じて、自らリスクを評価できる。保険も適用される。我々はただ、米国人がその選択肢を持つべきであり、国家が彼らに代わって選択を下すべきではないと考えているだけだ」と彼は述べた。

ケネディ氏が2026年に入って議会に出席するのは今回が初めてである。彼は今後数日間で複数の公聴会を予定している。

CDCはまた、2025年にインフルエンザ予防接種の重要性を強調するメッセージを含む、ワクチン接種を促すキャンペーンを停止した。これについてリンダ・サンチェス議員(カリフォルニア州選出)は、キャンペーンを継続していれば、2025年中盤から全米で発生している麻疹(はしか)のアウトブレイクを防げたはずだと批判した。

サンチェス議員が、キャンペーンの中止をトランプ大統領が承認したのかと問うと、ケネディ氏は回答を拒否し、議員の発言には「多くの誤情報」が含まれていると告げた。

「我々は麻疹の予防と流行の終結において、世界のどの国よりも優れた成果を上げている」とケネディ氏は述べた。

米国では2025年、1991年以来最多の麻疹症例数を記録したが、メキシコなど他の多くの国々ではさらに多い症例数が記録されている。

ジョン・ラーソン議員(コネチカット州選出)は公聴会の合間にエポックタイムズに対し、ケネディ氏は「ワクチンに関する質問に全く答えていない」との見解を示した。ラーソン議員は、弁護士であるケネディ氏が医学的学位を持っていない点を強調した上で、同氏が根拠のない俗説や噂を広めていると批判した。

一方で、委員会の共和党議員らはケネディ氏を繰り返し称賛し、ワクチンの立場についても支持を表明した。

クローディア・テニー議員(ニューヨーク州選出)は、「反ワクチンではなく、選択を尊重し安全を重視する常識的なアプローチに感謝する」と述べた。彼女はまた、パンデミックの際、テニス界のスターであるノバク・ジョコビッチのために当局へワクチン接種義務の免除を求めたが、認められなかったことにも言及した。

ジョディ・アリントン議員(テキサス州選出)は後にケネディ氏に対し、「あなたは一筋の清涼な風(a breath of fresh air)だ。あなたがこの国のために正しいことをしようとしていると、心の底から信じている」と語った。

メリーランド州に拠点を置く大紀元のシニアリポーター。主に米国と世界のニュースを担当。